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OAなし、松木&彩艶選外も大岩剛監督「今、招集できるベストメンバー」…パリ五輪日本代表18人発表

スポーツ報知 / 2024年7月4日 5時0分

パリ五輪でのメダル獲得へ意気込む(左から)大畑、関根、細谷、野沢、荒木、平河(カメラ・小林 泰斗)

 日本サッカー協会は3日、パリ五輪に臨む男子U―23日本代表18人を発表した。細谷真大(22)、藤田譲瑠チマ(22)らがメンバー入り。3枠まで認められる24歳以上のオーバーエージ(OA)枠は2008年の北京五輪以来、4大会ぶりに招集ゼロ。主力として期待されたMF松木玖生(21)=FC東京=、GK鈴木彩艶(21)=シントトロイデン=は移籍の可能性を考慮されて外れた。1968年メキシコ市五輪「銅」以来の表彰台へ厳しい道のりだが、大岩剛監督(52)は「金メダルを奪う」と一枚岩で頂点を目指す。

 前日(2日)まで悩み抜いた大岩監督が読み上げたリストにはOA3人、そしてチームの顔ともいえるMF松木の名前がなかった。選手派遣について、クラブ側の意向が強く反映される五輪特有の壁に直面し、五輪世代のみでパリに向かう。OA不在の過去のアトランタ、北京大会は1次リーグ敗退。今回もいばらの道が予想されるが、指揮官は表情を変えず、言葉に力を込めた。

 「今、招集できるベストメンバー。日本サッカー界の悲願、必ずファイナルに進む、金メダルを奪う目標のもと、第1戦から一歩ずつ階段を上がっていきたい」

 18人中16人が優勝したU―23アジア杯兼五輪最終予選(4~5月)で五輪切符獲得に貢献。最後は信頼してきたメンバーを選んだ。

 ただ、守備陣を中心に戦力の上積みが期待されたOAの招集が実現できなかった点は痛い。五輪は国際サッカー連盟(FIFA)の国際試合期間外で、招集に関して協会の強制力がなく、所属先の合意が必要。候補に挙がった板倉滉(27)=ボルシアMG=らは移籍の可能性があり、MF遠藤航(31)=リバプール=は3大会連続五輪へ意欲を見せたが、クラブが難色を示した。

 指揮官は「いろいろな制限があるのはU―23日本代表の宿命」と受け入れたが、主力として期待された松木も選外となった。山本昌邦ナショナルチームダイレクター(NTD)は「(海外)移籍の可能性がある。確実に五輪の期間に招集できる確約が取れなかった」と説明。最終予選で副主将の一人だった松木は攻守の貢献以外に、鋼のメンタルでチームを引っ張る存在で衝撃は大きい。正GK候補の鈴木も2日夜まで招集の可能性を探ったが、イタリア1部パルマが獲得に乗り出しているなど報道されており選外に。五輪ではけがや体調不良以外ではメンバーを入れ替えることができず、苦渋の決断に到った。

 24日(日本時間25日)には初戦のパラグアイ戦が控える。「我々の年代で戦う最後の戦い。(発足から)2年半培った全てを発揮して一体感を持って向かいたい。金メダルを取って帰ってきたい」と指揮官。最終予選では戦いを重ねるごとに一体感が増し、強くなった大岩ジャパン。パリ五輪でも逆境をはねのけ、日本サッカーの夢をかなえる。(後藤 亮太)

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