1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

遠藤航も最終的にリバプールが認めず 男子U―23日本代表、OA招集ゼロの背景…移籍、クラブの事情が障害に

スポーツ報知 / 2024年7月4日 5時20分

遠藤航

 日本サッカー協会は3日、パリ五輪に臨む男子U―23日本代表18人を発表した。細谷真大(22)、藤田譲瑠チマ(22)らがメンバー入り。3枠まで認められる24歳以上のオーバーエージ(OA)枠は2008年の北京五輪以来、4大会ぶりに招集ゼロ。主力として期待されたMF松木玖生(21)=FC東京=、GK鈴木彩艶(21)=シントトロイデン=は移籍の可能性を考慮されて外れた。1968年メキシコ市五輪「銅」以来の表彰台へ厳しい道のりだが、大岩剛監督(52)は「金メダルを奪う」と一枚岩で頂点を目指す。

 OAを招集できなかった背景には、さまざまな事情が絡み合う。大前提として、欧州各国にとって五輪サッカーは、若手の大会という認識がある。クラブが高給を支払う選手を、W杯などのように派遣義務がなく、負傷のリスクもある大会に送り出すべきではない、という考えが大半を占める。東京五輪は吉田麻也、酒井宏樹、遠藤航の招集に成功したが、地元開催だからこそだった。

 会見で日本サッカー協会(JFA)の山本昌邦NTDは「1年以上かけて海外組の調整は進めてきた」と言う。しかし、最終決定するこの時期は、欧州は夏の移籍市場(6月14日~8月30日)まっただ中。補強ポイントだったセンターバックでは板倉や町田らの名前が挙がったが、移籍の可能性がある選手の場合は現所属、移籍先と2度の交渉をクリアしなければならない。移籍先が決まっていない現状では諦めるしかなかった。

 招集に近づいたのが遠藤航だった。本人が「選ばれたら貢献したい」と前向きな姿勢を示し、今夏に移籍の可能性も低いため、JFAはリバプールと交渉。一時はクラブも派遣に寛容な姿勢を見せたが、スロット新監督の下で新チームをつくる状況でもあり、最終的には認めなかった。パリ五輪世代でもあった久保建英(23)もスペイン1部Rソシエダードが主力派遣に首を縦に振らなかった。日本人が欧州で戦力として認められている証拠ではあるが、OA問題の解決方法は見つからず、今後の五輪でも頭を悩ますことになりそうだ。(金川 誉)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください