1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. 野球

【高校野球】横手清陵学院の146キロ右腕・藤井慧澄が横手地区から55年ぶりの甲子園に導く…全国高校野球選手権・注目校紹介

スポーツ報知 / 2024年7月4日 9時21分

最速146キロを誇る横手清陵学院のエース・藤井(カメラ・秋元 萌佳)

 全国高校野球選手権(8月7日から17日間、甲子園)出場を目指す東北6県の注目校・注目選手を紹介する。6日に開会式が行われる秋田では、今春の県大会で4強入りした横手清陵学院のエース・藤井慧澄(けいちょう、3年)が注目株。最速146キロを誇る右腕は、学校創立20周年の節目を迎える夏に、大黒柱として一皮むけた姿を披露する。

  横手清陵学院のドクターK・藤井が、夏に向けて上々の仕上がりだ。春の県大会は湯沢翔北との1回戦で9回13奪三振。大館桂桜との3回戦で9回11奪三振、準決勝の秋田商戦では8回6奪三振と計30Kを記録。冬場にスクワットで130キロを上げるなど下半身を鍛えたことで、安定感がアップし「球の伸びも強さも増した」。直球は最速で146キロをマークして存在感を示した。

 それでも、準決勝の秋田商戦では壁にぶつかった。先発したが「変化球のコースが決まらず、打たれて自分の世界に入ってしまった」と21安打を浴びて11失点。2―11の8回コールドで敗れ、東北切符を逃した。

 小野孝之監督は「チームの柱であるエースが投げきることで、何かを感じてほしかった」とあえて交代させなかった。一人で投げ続けた藤井は「一球に対してこだわりや、周りを見る力の大切さを学んだ」。

 バッテリーを組む藤原碧希主将(3年)は「(藤井)慧澄がいての清陵だとみんな分かっている。苦しい試合でしたが、あの試合で何かをつかみ取った感じがある」。バッテリーの変化はチームにとってもターニングポイントとなり、練習での緊張感や、互いに細かい指摘をし合う雰囲気が以前よりも増した。

 横手地区からの甲子園出場は、1969年の横手が最後。春は4強入りを果たし、「皆さんから温かい言葉をもらうことが本当に増えた」と主将。地域の盛り上がりを実感する。今年は学校創立20周年と節目の年。勝利の鍵を握るエース右腕は「一戦一戦、勝ち進んだ先に甲子園がある。三振を量産して、チームを勝たせる投球をしたい」。全力で腕を振り、歴史を変える先頭に立つ。

(秋元 萌佳)

 ◆藤井 慧澄(ふじい・けいちょう)2006年8月17日、秋田県横手市生まれ。17歳。小学3年時から野球を始め、横手南中では軟式野球部に所属。横手清陵学院では1年夏からベンチ入り。179センチ、76キロ。右投右打。

 ◆横手清陵学院の春県大会での戦い 1回戦は湯沢翔北に5―0で勝利した。先発した藤井は、2安打13奪三振で完封した。2回戦は六郷に9―2の7回コールド、3回戦は大館桂桜に4―2で勝利。準々決勝の鹿角戦は打線が爆発し、計13安打をマークして14―1の6回コールド勝ち。準決勝は秋田商に2―11で8回コールド負けを喫した。藤井は2回戦と準々決勝以外の3試合に登板し、いずれも一人で投げきった。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください