1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 芸能総合

「やっぱりバイプレーヤーがいい」芸能生活46年、俳優・光石研の流儀は格好つけない格好良さ…エッセーも話題

スポーツ報知 / 2024年7月5日 4時0分

役者人生の葛藤や転機を語った光石研(カメラ・池内 雅彦)

 俳優の光石研(62)が46年間の芸能生活を振り返り、葛藤や転機などを率直につづったエッセー「リバーサイドボーイズ」(三栄刊)が話題を呼んでいる。「格好つけないことを意識した」という言葉の通り、軽快なタッチで本音を明かした。

 格好つけない格好良さ。それが、たたき上げの名バイプレーヤーの流儀だ。高校在学中の1978年に映画「博多っ子純情」でデビュー。映画スターを目指して高校卒業後、故郷の福岡県北九州市から上京した。「30代後半まで、事務所の先輩、緒形拳さんの作品に脇役の脇役で出させてもらって、何とかしがみついてきた」。そんな下積み時代、緒形さんに言われた「お前は面白い」という言葉が心の支えだった。

 青山真治監督(2022年死去、享年57)の映画「Helpless(ヘルプレス)」(96年)が転機になった。「同世代の青山監督や岩井俊二監督と出会って、一緒に作品を作ることで希望を持てるようになった」。貪欲に仕事をこなし、年間12本の映画に出演したことも。芝居に悩むこともあるが、「力技で何とか乗り越えます。こんなオジサンの悩みで、撮影を止めるわけにはいきませんから」と涼しい顔で笑う。

 シリアスからコメディーまで幅広い芸域を誇り、どんな作品にもなじむ演技力が持ち味だが「なじむ、なじむと言われ続けると、寂しい気もする。高倉健さんのようにオーラがある人になりたい」と悩みも。一方で「主役をやりたいわけじゃない。やっぱりバイプレーヤーがいい。46年間、これで勝負してきた」とプライドをのぞかせた。

 同郷のリリー・フランキー(60)には本書の映画化を勧められ、まんざらでもない様子。「もし実現できれば、うれしいですね」と声を弾ませた。(有野 博幸)

 ◆光石 研(みついし・けん)1961年9月26日、福岡県生まれ。62歳。78年に主演映画「博多っ子純情」でデビュー。主な映画は「ユリイカ」(01年)、「あぜ道のダンディ」(11年)、「共喰い」(13年)、「由宇子の天秤」(21年)、「逃げきれた夢」(23年)など。16日スタートのテレビ朝日系ドラマ「南くんが恋人!?」(火曜・後9時)に出演する。173センチ。血液型A。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください