横浜泉中央ボーイズ、ジャイアンツカップ&選手権大会 ダブル出場決める 過酷な連戦も“2冠”
スポーツ報知 / 2024年7月5日 8時0分
◆第18回全日本中学野球選手権大会 神奈川2次予選 ▽B組・決勝 横浜泉中央ボーイズ4―0横浜旭ヤングベースボールクラブ(6月29日、俣野公園・横浜薬大スタジアム) ◆メルビック杯 第55回日本少年野球選手権大会 神奈川県支部予選 ▽A組・決勝 横浜泉中央ボーイズ6―2横浜アサヒ中央ボーイズ(6月30日・横浜スタジアム)
夏の全国大会・第55回選手権大会(8月2~7日、大阪シティ信用金庫スタジアムほか)の支部代表が各地で決まった。神奈川は横浜泉中央ボーイズが3年ぶり8度目の出場。前日には第18回全日本中学野球選手権(ジャイアンツカップ)出場も決めており二重の喜びに。湘南ボーイズは6年連続19度目の出場。
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打った瞬間、痛みは感じなかった。1点を追う6回2死満塁で左中間に走者一掃の逆転三塁打を放った伊藤は塁上で拳を突き上げた。
弱気からの起死回生の一打だった。「緊張で四球がいいなと思った」。3球目を左肘に受けるが、当たりに行ったとみなされた。激痛とともに冷静になった「自分が打たなきゃ!」と思い直しフルカウントから外野へ運んだ。
ベンチはお祭り騒ぎ。エース・大久保は嗚咽(おえつ)していた。「やばかったです」。球数制限で5回1死一、三塁で降板。ピンチを2番手・坂本が抑えてくれた。そして打線が援護、涙腺が崩壊していた。
前日はジャイアンツカップの代表決定戦。大久保を“温存”し、坂本、石野の完封リレーで勝利していた。坂本は「(先発は1週間前に言われ)緊張したけれど、好きな子を思い浮かべて気を紛らわせた」とニンマリ。6回の逆転劇も1死一、二塁で坂本が犠打を決め、森が四球でつないだ。森は「エラーして取り返したかったけれど、後ろにいい打者がいるので。伊藤はさすがです」と笑みが広がった。宇野和之監督は「どこかでワンチャンスあると思ったが、良く打ってくれた」と称賛した。
昨秋に敗れて、夏の選手権とジャイアンツカップ出場を目標に掲げた。渡辺主将は「絶対に負けない!」と言い続けてきた。2日連続で決戦が続く過酷な日程も、“二兎”を追い、見事2冠を成し遂げた。G杯は交流大会だった2000年に日本一になって以来の出場。現行の“選手権”となった07年以降では初出場となる。ふたつの頂点を目指し、熱い夏がまだまだ続く。
【横浜泉中央ボーイズ・登録メンバー】※は主将
▽3年生 ※渡辺大惺、大久保達平、鈴木芯太朗、安食琥太郎、森康輔、久保道隆、齋藤佑、伊藤佑豪、小田切豪、石野稜真、坂本真晟、清水蔵之助、久保田琥太郎、齋藤陽太、上手碧、中鉢颯、藤井奏多、多田光希、石川朔也、大野遼、庄司晃太郎、塩澤琉碧、相馬大雅、大竹志輝、大竹俐輝
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