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【阪神】岡田彰布監督、球団最多514勝翌日にブチギレ「けん制もせえへんねんから」

スポーツ報知 / 2024年7月5日 5時0分

5回1死二、三塁、坂倉将吾の遊適時内野安打の一塁の判定にリクエストを要求する岡田彰布監督。判定は覆り遊ゴロとなる(カメラ・渡辺 了文)

◆JERAセ・リーグ 広島7-5阪神(4日・マツダスタジアム)

 阪神が新井カープの機動力に屈した。試合後、怒りに満ちた岡田彰布監督(66)は「けん制もせえへんねんから、初球あれだけやられているのに」とバッテリーの警戒の甘さに苦言を呈した。再び3位に後退し、首位・広島と3ゲーム差。重苦しい雰囲気に包まれた。

 3―3の8回1死一塁。2番手・島本が代走の羽月に二盗を許し、四球で一、二塁。直後に登板した3番手・石井も三盗を決められた。いずれも初球だ。2死満塁となり、石井の暴投で勝ち越し点を献上。堂林に2点二塁打を浴び、万事休す。今季3度目の同一カード3連勝を逃した。

 先発・村上が初回に先取点を奪われた。直後の2回に攻撃陣が3点を取って逆転してくれたが、右腕は「毎回のようにランナーを出してリズムがつくれなかった」と反省。積極的なコイ打線を封じられず、先発定着の昨季以降で初めて2点差を守れなかった。虎将は「前と、一緒やんか。初球、秋山にホームラン打たれて」と4月30日の対戦(マツダ)で先頭弾を食らったにもかかわらず、この日も2打席連続で初球を安打された秋山への配球を厳しく指摘した。

 チームは先制されたら13連敗。一時は逆転し、あしきジンクスを阻止するチャンスもあったが結局、再逆転された。「『次、1点取らんとやられるで』って、もう3回から言うとったよ。なんの細工も、ないもんな。やられるパターンや、こんなもん。見とったら分かるやろ」。指揮官の怒りは収まらない。藤本定義を超える球団歴代監督最多515勝目はお預け。虎は痛恨の1敗を喫した。(中野 雄太)

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