Ｊ１札幌が残留へ向け新助っ人２人獲得…ガーナ人ＭＦカン＆スペイン人サンチェス

Ｊ１札幌

　８年連続のＪ１残留へ、北海道コンサドーレ札幌が新戦力を獲得する。今季、ポルトガル２部のマリティモでプレーしたガーナ人ＭＦフランシス・カン（２６）と、ポーランド１部のヴィジェフ・ウッチに所属したスペイン人ＦＷジョルディ・サンチェス（２９）の加入が、４日までに決まった。ともに近日中に来日する予定。８日からＪリーグの第２登録期間が始まるため、順調にいけば最短で１３日のホーム・神戸戦から出場が可能となる。

　カンは高精度の左足を武器とした攻撃型のウィンガー。左サイドだけでなく、両サイドをこなすことができる。技術も高く、札幌ではウィングバックのほか、シャドーでの起用も見込まれる。クラブは昨年からその存在に注目。昨オフの起用も検討していたが、カンが負傷したこともあり、その時点では獲得を見送った。その後、復帰を果たし、今季２９試合に出場したプレーぶりを評価。札幌のスタイルにマッチすると判断し、今回の決断に至った。

　サンチェスは１９０センチの長身を生かした高さに加え、ゴール付近で自らボールを運び、シュートまで持っていける決定力がある。今季はポーランド１部で３１試合で８得点と数字を残した。札幌は４日時点でＪ１最少の１６ゴールにとどまっている。得点力不足の解消へ、期待を持っての獲得となる。

　４日時点で残留圏の１７位鳥栖まで勝ち点９差の最下位と、厳しい状況にはある。苦境脱出へ、今夏の重要補強ポイントに挙げていた、ＦＷとサイドには新たな戦力が加わった。巻き返しへ、札幌の準備は着実に進んでいる。

　　◆フランシス・カン　１９９８年２月６日、ガーナ生まれ。２０１７年、ポルトガルのヴィゼラでプロキャリアをスタート。同チームのほか、サウジアラビアのアル・ハズムなどでプレーし、昨季はマリティモで２９試合に出場した。１７２センチ、６４キロ。左利き。

　◆ジョルディ・サンチェス　１９９４年１１月１１日、スペイン・バルセロナ生まれ。スペイン１部バルセロナの下部組織で育ち、バレンシアなど主に同国内でプレー。２２年にヴィジェフ・ウッチに移籍。昨季は３１試合で８得点を挙げた。１９０センチ、８５キロ。右利き。