棋士編入試験受験を即日表明の西山朋佳女流三冠に棋士たちも驚きの声

西山朋佳女流三冠

　将棋の西山朋佳女流三冠＝白玲、女王、女流王将＝が４日、直近の公式戦成績が１３勝７敗に到達。１０勝以上かつ勝率６割５分以上のプロ棋士編入試験受験資格を満たし、即日受験の意向を表明した。西山の即日表明に驚きの声があがった。

　午前の対局に勝利し、受験資格を満たした西山は昼食休憩中に受験の意向を連盟に伝えた。

　偶然にも同日、西山と長らく研究会をやるなど親交の深い藤井猛九段と山本博志五段も将棋会館で対局を行っていた。対局終わりに記者から西山の即日表明を伝えられると、ふたりとも「え！？今日もう言ったの？」と同じように驚いた様子だった。

　エールのコメントを求められた藤井は「（西山は）ちょっと気負いすぎじゃないの？６月３０日の研究会のときにはすぐには表明しないっていってたんだけど…勢いがついちゃったのかな」と柔らかく笑い、「試験官の新四段は西山さんのことを徹底的に研究してくると思うし、大変だとは思いますけど…西山さんはそもそも三段リーグで１４勝してますから。四段になってもおかしくない成績とれてたので。（編入試験を）なんとか一回は受けるところまでいってほしいなと思っていた。思いっきりやって欲しい」と話した。

　昼食休憩時の意向表明については西山も「思い立ったという感じかもしれません」と明かしていたが、西山らしい気持ちのいいほどすっぱりとした表明だった。