堀琴音「まだ運がある」ホールインワンで５差４位 賞金２０万円は姉・奈津佳への誕生日プレゼントに

１４番でホールインワンを達成しクラブとボールを手に笑顔を見せる堀琴音（カメラ・今西　淳）

◆女子プロゴルフツアー　ミネベアミツミレディス　第２日（５日、北海道・真駒内ＣＣ空沼Ｃ＝６６６７ヤード、パー７２）

　３位から出た堀琴音（ダイセル）が１４番パー３でホールインワンを達成した。２０１６年ＣＡＴレディース第２ラウンドの３番以来、ツアーでは２度目。７２で回り、通算６アンダーで、トップと５打差の４位で決勝ラウンドを迎える。

　やや右に出たティーショットが、風に乗って戻ってきた。「ピンすじったなあー」と見送った先で、２バウンドしてカップイン。ギャラリーの歓声でホールインワンを知った堀は、ティーグラウンドで驚きの表情を見せた後、万歳をした。「うれしいですね～。人生では６度目か７度目くらい」と笑顔がはじけた。

　使用クラブの４ユーティリティーは、堀にとっての“ラッキーアイテム”だ。初めてエースを決めた８年前のＣＡＴレディースと同じ、ブリヂストン・ツアーステージの２０１２年モデル「ＸドライブＧＲ」。高校時代から１２年に渡って使い続けている。「これは去年、中古ショップで１万円ぐらいで買った２代目。このフェースの感じが好きなんです」。手元のクラブに、愛情あふれる視線を送った。

　ミネベアミツミから１０万円、北海道新聞から１０万円の計２０万円の賞金をゲットした。プロゴルファーで姉の奈津佳が６日に３２歳の誕生日を迎える。「姉のプレゼントにあてたい」と話した優しい妹に、再び勝機が訪れた。前週の資生堂レディスは最終日を単独首位で迎えながら、２位に終わった。「まだ（トップとは）ちょっと差があるけど、ホールインワンをできたっていうことは、まだ運がある。前向きに明日、明後日を頑張りたい」。２季ぶり３勝目へ、流れは来ている。