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【高校野球】部員1人の伏木は合同チームで出場「自分は野球が大好き」…富山大会組み合わせ抽選

スポーツ報知 / 2024年7月5日 19時9分

合同チームの仲間と決意を語った伏木の田中(中央)

 全国高校野球選手権富山大会(7月13日開幕)の組み合わせ抽選会が5日、アイザック小杉文化ホールで行われた。野球部員が1人の伏木は、富山西、呉羽と合同チームを組んで出場し、初戦はシード校の高岡と対戦が決まった。伏木の田中勇樹右翼手(3年)は「自分が1人でも、最後の1人となったとしても、この大会で結果を出したいです」と意気込みを語った。

 単独チームとして、夏の大会に出場したのは21年が最後。22年の高校入学当初は部員8人だったが、昨夏の大会後には2人が退部し、部員は1人のみとなってしまった。「(退部した部員からは)少人数では楽しくないと言われた。でも、自分は野球が大好きで、高校3年生までは全力で取り組みたかった」と話す。普段の練習は、監督とマンツーマンでノックやマシン打撃を行い、1人だけの時にはティー打撃やネットスローに取り組んできた。「1人で練習するのは寂しかったが、自分と向き合ってやってきました」と振り返る。

 平日は1人だが、週末には合同チームで練習試合を重ねてきた。連係プレーの構築には苦労もあるが「数少ない機会ですが、話し合って、何度も試してきました」と話す。特に呉羽の選手とは、1年春から合同チームを組んでおり、お互いに信頼と友情を深めてきた。

 ただ心配なことは、夏が終われば、休部状態になること。「自分が引退したら春まで部活動がなくなってしまう。来春に入部して復活して欲しいけど、生徒数も少ないので望みは薄いかな」と不安を打ち明ける。卒業後は専門学校に進学する予定で、本格的に野球に取り組むのは今夏が最後となる。「合同チームのために貢献したいし、伏木という名前も残したい。1勝1勝を積み重ねていきたい」と田中。野球部復活を願いながら、新たな仲間と共に最後の夏に挑む。(中田 康博)

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