富永啓生、ＮＢＡペイサーズと「エキシビット１０」契約締結 ツーウェー→本契約目指す

富永啓生

　バスケットボール男子のＮＣＡＡ（全米大学体育協会）１部、ネブラスカ大を卒業した富永啓生が、ＮＢＡペイサーズと「エキシビット１０」契約を結んだことを５日、所属事務所が発表した。

　同契約は、シーズン開幕前にＮＢＡと下部Ｇリーグを一定期間行き来できるツーウェー契約に切り替えることが可能。過去には渡辺雄太もラプターズと、開幕前のキャンプ限定「エキシビット１０」契約から、一定期間ＮＢＡに出場可能なツーウェー、最後は本契約まで結んだ過去がある。

　富永は今春、米ネブラスカ大を卒業。大学ラストシーズンでは、１試合平均過去最高の１４・６得点を記録。３ポイントの成功率は３７・１％だった。ビッグテン・カンファレンス・トーナメントでは準決勝まで進出。チームとして１０年ぶりとなる全米の大学頂点を争うＮＣＡＡトーナメント進出にも大きく貢献も、１回戦で敗退した。

　その後はＮＢＡ入りを目指し、キングズ、クリッパーズ、ブルズのワークアウトに参加した。６月下旬のＮＢＡドラフトは、事前に「今現在ではちょっと難しいかなってところはある」と語っており、本番も名前を呼ばれることはなかった。自身は今夏、日本代表活動を優先する考えで、６月の時点では「パリ五輪で活躍してオファーいただけたらいいなと思っています」と語っていた。