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五輪日本選手団の男子旗手は異例の全期間滞在へ…新種目ブレイキンで金狙う「パリという地を自分のホームに」

スポーツ報知 / 2024年7月6日 5時0分

パリ五輪の壮行会で気勢を上げる日本選手団(カメラ・堺 恒志)

 26日開幕のパリ五輪に臨む日本選手団の結団式と壮行会が5日、都内で行われた。フェンシング女子の江村美咲(25)=立飛ホールディングス=とともに旗手に起用されたブレイキン男子の半井重幸(22、ダンサー名・Shigekix)=第一生命保険=は、26日の開会式から8月11日の閉会式まで現地に滞在。パリを“ホーム”に変え、五輪初採用の新競技で金メダル獲得に挑む考えを示した。

 半井は結団式で江村とともに団旗を受け取り、晴れやかな表情で決意を述べた。「スポーツの力を信じて最高のパフォーマンスを発揮する」。パリ五輪は日本オリンピック委員会(JOC)が負担軽減のため、伝統的に置いてきた主将を廃止。競技自体も初採用で、選手団の新たな“顔”も担う旗手を任された22歳は「全てが新鮮な挑戦。開会式から五輪全体を楽しみ、自分の全てを試合当日に出せたら」と表情を引き締めた。

 覚悟の就任だった。セーヌ川の船上で旗手を担う開会式が行われるのは26日。ブレイキン男子は8月10日に行われる。開会式から競技まで約2週間も空く。個人競技の場合、時差調整を含めて数日前に現地入りし、試合を終えれば2、3日後に帰国するのが通例。「日本で最後の数週間を過ごす準備の仕方とは違いがある。メリットもデメリットもある」という。その上で「パリという地を自分のホームのように感じられる時間を過ごして大会を迎えることが、ベストな準備の仕方だと判断した」と明かした。

 初の五輪に挑むにあたって、経験者からも助言を受けている。「先輩方から『五輪自体を楽しんだ方が競技にもいい影響を与える』というお言葉をいただいた。自分の性格にも合っていると思う」。過去の五輪では選手団主将が他競技の応援に訪れる場面もあった。選手村からエッフェル塔など中心部までは10キロあまり。陸上が行われるフランス競技場は2キロで、会場への移動に苦労はない。また、選手村の長期滞在を通じて交流も広がり、刺激を受ける機会も多くなりそうだ。

 結団式後に行われた壮行会には約6000人が集まり、小学生らからのエールに力をもらった。「開会式、試合当日、閉会式とすごく貴重な時間を過ごせる。一秒一秒を楽しみながら、自分の競技に集中して最後まで頑張りたい」。ブレイキンの会場は、パリの中心・コンコルド広場。パリ五輪の空気を誰よりも堪能した経験を“ホーム”のステージで表現する。(林 直史)

 江村「涙流れそう」 〇…江村は夏季五輪では16年リオ大会以来となる選手が一堂に会しての結団式や壮行会に感激。「まだ試合もやってないのに涙が流れそうになった。すごい力が湧いてくる」とほほ笑んだ。現地時間29日の女子サーブル個人では金メダルが期待される。旗手として「自覚と責任を持ち、最後まで戦い抜く」と誓った。

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