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オフに父後輩のレジェンド捕手と会食「野球の話をいろいろさせてもらいました」巨人・岸田がプロ初6打点で恩返し

スポーツ報知 / 2024年7月6日 5時0分

6打点の大活躍をみせた岸田(左端)は試合後ブルペンのリリーフ陣と笑顔でハイタッチする(カメラ・相川 和寛)

◆JERA セ・リーグ ヤクルト3―10巨人(5日・神宮)

 巨人が15安打で今季2度目の2ケタ10得点を挙げてヤクルトを下し、連勝で貯金を6月10日以来の「2」とし単独3位に浮上。首位・広島とは2差とした。今季初となる初回先頭からの3連打で先制。岸田行倫捕手(27)の2点打など一挙4点を先行した。岸田は3回に犠飛、9回には左越え3号3ランを放ち、プロ初の6打点と大暴れした。

 * * *

 サイドステップを踏みながら白球の行方を見届けた。ど派手に暴れた岸田が最後は鮮やかな放物線で締めた。4点リードの9回2死一、二塁、1―2から清水の真ん中低めフォークに反応。短く持ったバットでコンパクトに振り抜き、左翼席へ放り込んだ。今季3号3ランでダメ押しに成功。自身最多の1試合6打点を最高の一振りで決め、チームも約1か月ぶりの2ケタ得点とし「たまたまです。追い込まれたんで、必死に食らいついていこうと思ってました」。意気揚々とダイヤモンドを一周し、仲間と祝福のハイタッチをかわした。

 ポイントゲッターとして輝いた。「ランナーがいる時に打てたのが良かったです」。まずは2点リードの初回2死二、三塁で左前へ2点打。さらに3点リードの3回1死一、三塁で中犠飛を放ち、追加点をもたらした。4打数3安打6打点で、プロ入り初の1試合3打点以上をマーク。恐怖の7番打者として暴れまくった。阿部監督は「そういう時もあるし、謙虚に頑張ってもらいたい」と、さらなる活躍に期待を込めた。

 春先は苦悩していた。キャンプの実戦形式でバットが沈黙。オープン戦でも打率1割5分4厘と低迷した。暗いトンネルをさまよう中、きっかけになったのは右方向への意識。「矢野(打撃)コーチからもアドバイスももらいながら困ったら逆方向の意識を持つようにしました」。ボールを引きつけて、短く持ったバットで振り抜くスタイルで、結果を残し始めた。

 尊敬するレジェンド捕手との貴重な機会が躍進の原動力になっている。ヤクルト一筋18年マスクをかぶり名球会入りし、監督も務めた古田敦也氏と昨オフ、会食する機会に恵まれた。古田氏が父・辰則さんの川西明峰高校時代の後輩だった縁もあって実現した。「野球の話をいろいろさせてもらいました」。捕手としての考え方や、打撃などについて疑問をぶつけ充実の時間を過ごした。この日は試合前練習に古田氏が訪れており、最高の恩返しができた。

 高校日本代表では岡本和とクリーンアップを組んでいた男が目覚めつつあり、今季はすでにキャリアハイを更新する49試合に出場。正捕手の座を射止めつつある。「責任感を持ってやりたい。チームの勝敗を左右しているポジションだと思うので満足せずにやっていきます」。存在感が増す背番号27が攻守でチームを支えていく。(宮内 孝太)

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