カブス鈴木誠也、先制12号2ランで日本人右打者最多・城島健司に2差…本拠の風に翻弄、3失策目悔やむ
スポーツ報知 / 2024年7月6日 7時20分
◆米大リーグ カブス5―1エンゼルス(5日 米イリノイ州シカゴ=リグレーフィールド)
カブスの鈴木誠也外野手は、「4番・右翼」で先発。先制12号2ランを放つなど、4打数1安打2打点1得点で、打率は2割6分2厘となった。4回の右翼の守備で今季3つ目の失策を記録。チームは先発スティールが完投。5-1の快勝。2連勝だ。
鈴木のバットが幸先の良く、シリーズ景気づけの先制弾を放った。相手先発は初対戦のキャニング。2死一塁で迎えた初回。2ストライクと追い込まれた後、ボール球2球を見極め、内角やや高めに来た直球を完璧に捉えた。
打球速度105マイル(約169キロ)の痛打は、ライナー性の弾道で416フィート(127メートル)伸び、センター右の観客席最前列に届く12号先制2ランとなった。鈴木は、右手を高く上げて声援に応えながら、悠々とベースを一周した。
これで、日米通算本塁打は「46」。日本人メジャーの右打者で最高となる城島健司氏の「48」も目前だ。今季、開幕時は、打順2番に入っていたが、6月12日(対レイズ)に初めて4番に入って以来、4番起用が増えている。直近10試合連続で4番を務め、その間、4本塁打。前日はマルチ安打で4度出塁し、3度本塁に生還するなど、得点源として機能している。
鈴木の一発を口火に得点を重ねたカブスは、5-1で快勝。カウンセル監督は「今までにない点の取り方が出来た」と、全て2死から奪った得点を喜んだが、試合後の鈴木には、笑顔が全くなかった。「(スティールは)素晴らしかった。ひとつのエラーがなければ、もっと余裕で投げられたと思うので、申し訳ない気持ちです」と、4回2死からオハピーの右飛を落球した今季3度目の失策に唇をかんだ。
炎天下の日差しに加え、風向きが常時変わる風速7メートルの強風が吹いていたが、「下手くそなだけじゃないですか」とポツリ。「あんな守備じゃマイナスしかないんで。色んなところで期待されていると思うので、そういった意味で情けない」。打撃、守備、走塁に秀でた「5ツール・プレーヤー」を目指す鈴木は、最後まで自分に厳しかった。
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