フィリーズ・ボームが球宴のホームラン競争出場へ…リーグ打点王の好打者 大谷翔平は辞退濃厚

◆米大リーグ　ブレーブス６―８フィリーズ（５日、米ジョージア州アトランタ＝トゥルイストパーク）

　フィリーズのアレク・ボーム内野手（２７）が５日（日本時間６日）、テキサス州アーリントンでオールスター前日の１５日（同１６日）に行われるホームラン競争への参加を表明した。この日、ＮＢＣスポーツ・フィラデルフィア電子版が伝えた。

　ファン投票により、ナ・リーグ三塁手部門での出場が決まっているボーム。同記事によると、オファーを受けて「ＮＯと言うつもりはなかった」と即決。「試合ではホームランはあまり打てないけど、試合では打とうとはしていない。（本塁打競争では）おそらく試合のスイング（と同じ）ではないだろう。どれだけ左翼フェンスを越える打球を打てるか」と意気込んだ。

　参加者は必要以上の強振でスイングが崩れる傾向もあり、近年は強打者の辞退が相次ぐが、大谷翔平（ドジャース）と並んでＭＬＢ全体２位となる２７本塁打のヘンダーソン（オリオールズ）に続く２人目の参加表明となった。「スイングが乱れることに関しては、特に心配はしていません」とボームは話したという。

　この日の敵地・ブレーブス戦は「３番・一塁」で５打数３安打。打率を再び３割に乗せた。ここまで７０打点はオズナ（ブレーブス）と並んでリーグトップ。１１本塁打、同トップの２９二塁打と中距離打者でありながら、抜群の勝負強さで大谷の３冠王に向けて強力なライバルとなっている。

　４年連続４度目の球宴出場が決まっている大谷は２１年以来のホームラン競争参加については、ＭＬＢ側からオファーがあったことを認めた上で「（右肘の）リハビリがある。（スイング数などの）ボリュームも多いし、今回は出ない方向で進むんじゃないか」と辞退する意向を示している。