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雷雨開始遅延も「みんな同じ条件」巨人の助っ人左腕8回1失点 4戦連続ハイクオリティースタート

スポーツ報知 / 2024年7月7日 5時10分

4回を投げ終えナインを笑顔で迎えるグリフィン(カメラ・中島 傑)

◆JERA セ・リーグ ヤクルト1―4巨人(6日・神宮)

 変化する環境に、グリフィンは負けなかった。雷雨による試合開始遅延、湿度の高い気候。何度もスパイクの刃についた土を取りながら、「みんな同じ条件」と集中力を切らさず腕を振った。8回4安打1失点で3勝目を飾り、4試合連続ハイクオリティースタート(7回以上自責2以下)を達成。「調子は良かった。いろいろな球種を交ぜて、的を絞らせない投球ができた」と声を弾ませた。

 「登板前のルーチンが1時間ずれただけ」と普段通り臨むと、試合前時点で今季平均援護点1・9点だった中で初回に2点の援護を受けてマウンドへ。「どんな状況でも先制はいいこと」と最速147キロの速球に多彩な変化球で強力打線を封じた。4回2死一、二塁ではオスナに左前打を許したが、若林の好返球で二走・山田を本塁タッチアウト。両手を上げて感謝した。

 変化をいとわない男は1か月前からブルペンでの投球練習を登板3日前から2日前に変更した。「試合で球数を結構投げるようになってきたので、一日でも多く回復する時間を与えるために2日前にしています」と最善の準備を施している。

 肩肘の消耗に、仲間のことも思いやる姿もある。井上が8回無失点で白星を挙げた翌日の4日にG球場で傾斜を使ったルーチンの投球練習を終えた後、左腕を指し、「Be careful(気をつけて)!(休養日の)Tomorrow、no throw」と23歳に優しい言葉をかけた。

 一時の不調がウソのように快投を続ける助っ人を阿部監督も「よくあそこまで投げてくれました。ナイスピッチング」と手放しでたたえた。(田中 哲)

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