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永島まなみ騎手、ヤッタルデーでJRA通算100勝達成!菜七子の女性騎手記録を大幅更新も「もっと技術を磨きたい」

スポーツ報知 / 2024年7月7日 9時30分

ヨシノヤッタルデーでJRA通算100勝を達成し、インタビューに答える永島まなみ騎手(カメラ・高橋 由二)

 デビュー4年目の永島まなみ騎手(21)=栗東・高橋康厩舎=が6日、小倉3RでJRA通算100勝目を挙げた。女性騎手では藤田菜七子騎手(26)=美浦・根本厩舎=に続く史上2人目で462戦速い達成。同じ4年目の永野猛蔵騎手(21)=美浦・伊藤圭厩舎=も同日の函館11Rで節目に到達したが、同期でも最速。マーメイドSで重賞初勝利を挙げたばかりで、勢いは止まりそうにない。

 最短距離で最速のメモリアルVを引き寄せた。永島は発馬直後にヨシノヤッタルデーを馬群の中へ導くと、直線入り口でも内に進路を選択。逃げ馬と内ラチの間に飛び込み、左ステッキでこじ開けるように脚を伸ばす。

 全くロスのない競馬で、JRAでは女性騎手史上2人目の通算100勝は1馬身差の完勝。「狭いところをしっかりと割ってきてくれて、馬に感謝です。すごくうれしかったです」。藤田の2150戦を大きく上回る1688戦目での達成。デビューの地でもある小倉に朝早く集まったファンからたくさんの拍手と祝福の声が自然と上がった。

 忘れられない勝利がある。22年10月16日。セルレアに騎乗した新潟7R(芝1000メートル)だ。各馬が外ラチ沿いに集まる直線競馬で“鬼門”の1枠1番に入りながら、迷わずに内ラチ沿いで先行策を取った。外へ進路を取った17頭と大きく離れた、たった一頭だけの競馬。それでも頭差で踏ん張った。「開幕週で内の馬が残っていたんですよね。周りに誰もいなくて、アレッと思いましたけど、もう行くしかないという気持ちでした」。柔軟な競馬脳と勝利を追求する勝負師のメンタルが活躍を支えている。

 有言実行だ。今週の栗東。「同期の猛蔵と並んでいるので、先に100勝を達成したいです」と同じく99勝でリーチをかけていた永野の話題を自ら切り出し、笑みを浮かべた。自他ともに認める負けず嫌いな性格が向上心を生み、騎手としての成長につながっている。「もっと技術を磨いて、一生懸命精進していきたいです」。アリスヴェリテのマーメイドS制覇にJRA通算100勝。充実の夏はまだ始まったばかりだ。(山本 武志)

マナミンで2着直後達成師匠たたえた

 ○…師匠の高橋康調教師も快挙を見守った。2Rで管理するマナミンに騎乗し、5番人気ながら2着。「今回は彼女が調教をつけましたからね」と笑みを浮かべていたが、その直後の達成。「たくさんの人に支えてもらい、ありがたいのひと言。素直で真っすぐで努力家ですし、探究心の強く、負けず嫌いな面もいい方に出ていると思います」と努力をたたえていた。

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