大谷翔平が３０歳初本塁打 ２長打＆５出塁の躍動、不振脱却弾でドジャース２連勝、貯金２０

◆米大リーグ　ドジャース５―３ブルワーズ（６日、米カリフォルニア州ロサンゼルス＝ドジャースタジアム）

　ドジャース・大谷翔平投手（３０）が６日（日本時間７日）、本拠地・ブルワーズ戦に「１番・指名打者」でスタメン出場し、３０歳初アーチと初安打を放つなど２打数２安打１打点、３四死球で全５打席出塁する活躍で、チームの２連勝に貢献した。ドジャースは貯金２０となった。

　ナ・リーグ中地区で首位を走るブルワーズの先発は、昨季１２勝を挙げた右腕のペラルタ。大谷は初対戦だった。１点を追う初回先頭の１打席目は、フルカウントから四球を選んで２試合、９打席ぶりに出塁した。２点をリードした２回２死走者なしの２打席目は左足甲付近への死球。２打席連続で出塁すると、今季１８個目の盗塁となる二盗を決めた。４回１死一、二塁の３打席目も四球。今季ワースト１５打席連続無安打ながら３打席連続出塁とした。

　１点をリードした６回２死走者なしの４打席目は２番手右腕・ウィルソンと対戦し、右中間への三塁打を放ち３０歳初安打をマークした。３試合、１６打席ぶりの安打で、４打席連続の出塁。三塁打は今季３本目で、飛距離３７８フィート（約１１５メートル）で、柵越えまでももうひと伸びだった。

　圧巻の一発が出たのは１点をリードした８回１死走者なしの５打席目だった。１ストライクから、３番手左腕・ハドソンの２球目の８６・１マイル（約１３８・６キロ）のカットボールを右中間に運んだ。メジャー通算１９９号となる２８号ソロは、打球速度は１０９・９マイル（約１７６・９キロ）、飛距離４３０フィート（約１３１メートル）、打球速度２３度の一発だった。完璧な一発に走り始めることなく打球を見つめる確信弾だった。

　７月初戦だった２日（同３日）の本拠地・ダイヤモンドバックス戦で２７号２ランを放った大谷だったが、その後３試合は本塁打なし。４日（同５日）の本拠地・ダイヤモンドバックス戦、５日（同６日）の本拠地・ブルワーズ戦では、今季２度目となる２試合連続で安打が出なかった。さらに、試合をまたいで日米通じて自己ワーストとなる６打席連続三振もあり、ホロ苦の３０歳デビューとなっていた。

　ドジャースは、１回表に先発・パクストンがアダメズに左前適時打を浴びて先取点を許したが、直後の１回裏に先頭の大谷が四球で出塁すると、スミスの前夜の３本塁打に続く４打数連続本塁打となる１５号２ランで逆転。さらにフリーマン、Ｔ・ヘルナンデスの連打などで１点を加えてリードを２点に広げた。先発のパクストンは４回にホプキンスにソロを浴びて１点差に迫られたが、５回４安打２失点と試合を作って勝利投手の権利を持って降板した。１点リードで試合は進んだが、８回に４番手・フィリップスがイエリチに１０号同点ソロを被弾。試合は振り出しとなった。それでも８回先頭の代打・バルガスが左翼へ３号勝ち越しソロを放った。さらに大谷も３０歳初アーチとなる２８号ソロで続き、リードを広げて２連勝に導いた。