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「7点、七夕!7勝目。素晴らしい」菅野、序盤の大量援護に感謝「先発投手にとって勝ち星は一番のいい薬」

スポーツ報知 / 2024年7月8日 5時10分

5回1死一塁、長岡(後方左)の打球に飛びつき好捕した菅野。併殺を完成させる(カメラ・中島 傑)

◆JERA セ・リーグ ヤクルト3―7巨人(7日・神宮)

 夏の夜に起きたアクシデントにも踏ん張り、菅野は強力ツバメ打線を料理した。4回1死一、三塁で両脚がつったが、できる仕事を全う。5回は1死一塁で長岡のゴロをジャンプして捕ると、併殺に斬った。5回5安打3失点(自責2)で七夕にチームトップタイの7勝目。自身はヤクルト戦3戦3勝で、前半戦の7勝以上は19年以来7度目となった。

 「全体的に良かった。ただ、気候に勝てなかった。5イニング目は平気だったから欲を言えばもう1イニング投げたかったけど、チームが勝てたので良かった。(自身の)勝ちが全てではないですけど、先発投手にとって勝ち星は一番のいい薬」

 七夕前夜、「初回に10点ぐらい入らないかな」と願い眠りに就いた。そして待っていたのは初回4点の援護。最速151キロの直球を軸に、丁寧に両サイドを突いた。5~6枚用意していたアンダーシャツがなくなるほどの暑さだった中でリードを守る79球。「10点とは言わず、7点も入ったので。7点、七夕! 7勝目。素晴らしい」と柔和な表情で話し、「点を取られた回は早くアウトを欲しがってしまった」と反省も忘れなかった。

 普段から体重管理などにおける食事を徹底。「自分の中で体重が減ってきたと思ったら炭水化物を多めに取るし、増えてきたなと思ったら脂質をちょっと落とすイメージ」と語る。外食の日もあるが、自炊もしており「よくカレーは作る」とお気に入りの牛すじを取り寄せ、前日の夜から仕込むという。「何回もあく取りをして、一からやる」と投球同様丁寧に、こだわりを持って完成させている。

 チームの神宮での同一カード3連勝は22年3月以来で、「神宮で3連勝できたのがめちゃくちゃ大きい」と声を弾ませる。勝利の夜。今季かなえたいものには「優勝。あとは、何かタイトルを取りたいとは思います」と神宮の空の下、ハッキリとした口調で語った。百戦錬磨の男が必ず、願いを形に変える。(田中 哲)

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