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「会いに行けない」小池百合子氏が“ゼロ打ち”で当確…東京都知事3期目は「スピードアップ、バージョンアップ」

スポーツ報知 / 2024年7月8日 5時0分

 任期満了に伴う東京都知事選は7日に投開票され、無所属現職の小池百合子氏(71)が3選を果たした。投票が締め切られた午後8時に当選確実が出る“ゼロ打ち”での勝利。次点には、選挙期間中に支持が急上昇した前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏(41)が入り、立憲民主党、共産党などの支援を受けた前参院議員の蓮舫氏(56)は3位に終わった。

 過去2回の都知事選と、全く同じだった。午後8時の投票締め切りと同時に当選確実の報がもたらされた。その瞬間、新宿区の選挙事務所では20人の支援者から万雷の拍手。5分後にトレードマークの緑色ジャケットを着て姿を見せた小池氏は、花束を受け取り「ありがとうございます」と一礼し「コロナ禍も含めた8年間の実績を、みなさま方に評価していただいたものだと考えております」と2期8年の実績を誇った。

 今回の勝因は「会いに行けない作戦」だった。初日は選挙事務所内で第一声。その場にいたのは関係者とメディアのみだった。選挙前半戦は八丈島や青梅線の終点の奥多摩町を訪問。都民の大半が住む人口密集地を避ける戦略を取った。テレビなどの討論会も、各候補者の足並みがそろわずにほとんど行われなかった。

 現職としての実績が強みである一方、カイロ大経歴詐称問題や、裏金問題で支持率を落とす自民党から水面下で支援を受けていることなど「聞かれると困る」問題を抱えていた小池氏は聴衆の前に立たないことを選択。17年の衆院選で、代表を務めた希望の党が自身の「排除します」の一言で惨敗した経験もあり、人前に出ず「得点もしないが失点もしない」ことに重点を置いた。

 動いたのは、7月に入ってから。蓮舫氏が小池氏のカウンターとして「会いに行ける蓮舫」のスローガンを掲げると秋葉原、新宿と人口密集地を回り始めた。当初は予定になかったが「我々はあまり回るつもりはなかったのですが、小池さん自身が一人で決めた」と陣営関係者。別の関係者は「小池さんは、応援している自公や、対抗している立憲民主党との今後の関係を見据え、盤石の勝利にこだわった」。綿密な選挙戦略を駆使し、蓮舫氏や石丸氏を退けた。

 都知事選は47年から22回行われた。現職の立候補は13回目で、全て当選。無敗神話は継続された。「3期目、都政のかじ取りをお任せいただきました。スピードアップ、バージョンアップして、全身全霊で対応していきたい」。3期目の小池都政が始まる。(樋口 智城)

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