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「この出来だと8強は難しい」司令塔・河村勇輝の躍動で韓国に雪辱 八村塁&渡辺雄太復帰でいざパリ五輪

スポーツ報知 / 2024年7月8日 5時0分

第2Q、攻め込む河村(中)はジャンプしながらパスコースを探す(カメラ・頓所 美代子)

◆バスケットボール男子 ▽強化試合 日本88―80韓国(7日、有明アリーナ)

 パリ五輪に出場する世界ランク26位の日本は、同50位の韓国に88―80で勝利。国内の強化試合で3戦連続の勝利なしから、最後の一戦で白星を挙げた。代表12人の決定前となるラストマッチで17得点、9アシストと司令塔・河村勇輝(23)=横浜BC=が躍動。苦しむチームをけん引した。ジョシュ・ホーキンソン(29)=SR渋谷=が最多34得点。八村塁(26)=レイカーズ=、昨季NBAグリズリーズ所属の渡辺雄太(29)は欠場した。8日以降に五輪代表が発表される。

 重苦しい空気を変えたのは、若き司令塔・河村だった。第2クオーター(Q)途中から再び出場すると、好アシスト連発で、追い上げから逆転を演出。続けて、鋭い一対一から今度は自らシュートを沈めてリードを広げた。40分間通して日本らしさは出し切れなかったが、国内での強化試合の最後となった4戦目でようやく白星。17得点、9アシストをマークした勝利の立役者は「日々成長。五輪ベスト8という結果で恩返しできるように」と、1万3382人観衆の前で誓った。

 世界で勝つための日本の武器、3点シュートは不発だった。24本中7本しか決まらず、成功率は29・2%。目標の40%にはほど遠く。リバウンド数は21本差で圧倒するも、ターンオーバー(攻撃権が変わること)は17を記録。トム・ホーバス監督(57)も「まだ上手にできてない感じ」と厳しい表情。河村も「正直、この2試合の出来だと(パリ五輪で目指す)8強は難しい。本番じゃなくて良かったのが正直」と吐露。残り約3週間、急ピッチでの修正が求められる。

 5日の韓国戦はまさかの1点差で敗れた。人一倍、責任を感じていたのが「あってはならない試合」と言った河村だった。指揮官からは、全員に攻撃や守備面の修正点の前に「気持ちを出さないとダメ」と言われた。この日は、いつも以上にガッツポーズや、好プレーに声を張り上げて、感情をコートにぶつけた。「そういうタイプではないが、鼓舞できればと思った」。戦いを重ねるごとに、頼もしさが増している。

 次は12人に絞られた五輪代表が海外での強化試合で最後の仕上げにかかる。パリ五輪1次リーグ初戦の相手で23年W杯王者ドイツ、強豪・セルビアとアウェーで実力をはかり、八村、左ふくらはぎ肉離れの回復具合で渡辺雄も加わる。「2人が入ると(チームの)コンビネーションも変わる。これから楽しみ」と指揮官。五輪での52年ぶり1勝&史上初のベスト8へ、歴代最強の日本を完成させる。(小林 玲花)

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