Ｍ―１王者が強さ証明！ 令和ロマンが「ＡＢＣお笑いグランプリ」Ｖで「お笑いの求道者になりたい」

漫才コンビ「令和ロマン」の高比良くるま（左）と松井ケムリ

　若手お笑い芸人の登竜門「第４５回ＡＢＣお笑いグランプリ２０２４」の決勝が７日、大阪・ＡＢＣテレビで開かれ、漫才コンビ「令和ロマン」が優勝した。

　昨年の「Ｍ―１グランプリ」を制した王者が、“忘れ物”を取りにいった。「ＡＢＣ―」は２２、２３年と２年連続で準Ｖ。賞レースの格付けでは断然上位のＭ―１王者が「ＡＢＣ―」で優勝したのは史上初めてで、高比良くるまは「ホッとしました。ＡＢＣにこれで出なくていい。全スタッフ、全芸人にとっては“老害”なので」とニヤリ。

　プレッシャーはともにあったという。くるまは「責任重大。結構、緊張しました」。最終決戦は「青色１号」「ダウ９００００」のコント勢との戦いだったため、ケムリは「コントに負けるのはアリかな」と逆に気楽になったそうだが、くるまは「頭はいいのに、心が弱い！」とツッコんだ。

　２０２０年にＮＨＫ新人お笑い大賞を受賞し、Ｍ―１に続き、メジャー大会で３度目の優勝。今後の目標について、くるまは「求道者（ぐどうしゃ）になりたい。お笑いで戦い続ける存在でいたい」とファイティングポーズ。ケムリは「ＮＧＫ（なんばグランド花月）のトリを取れる、伝説の漫才師になりたい」と王道を歩む覚悟を語った。