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【特別連載】ジーコ氏から見た三笘薫は「日本人の最高傑作だ」ブライトンが来日、7・24鹿島と激突

スポーツ報知 / 2024年7月9日 6時0分

インタビューに応えるジーコ氏(カメラ・越川 亘)

◆国際親善試合 鹿島vsブライトン(7月24日午後7時開始・国立競技場)

 J1鹿島は、イングランド・プレミアリーグのブライトンと7月24日に東京・国立競技場で対戦する。クラブのアドバイザーを務めるジーコ氏がスポーツ報知の取材に応じ、ブライトンに所属する日本代表FW三笘薫について熱弁した。(取材・構成 岡島 智哉)

*  *  *

 三笘はプレミアリーグ初挑戦だった22~23年シーズンに33試合出場で7得点をマーク。クラブ初の欧州リーグ出場権獲得に貢献した。昨季は腰のけがもあって後半戦を欠場し、19試合出場3得点に終わったが、リハビリも順調に消化しており、鹿島戦が“復帰戦”となる見込みだという。

 ジーコ氏は三笘を「彼は日本人の最高傑作の選手だと言えるだろう」と高く評価している。

 「まず、賢い選手だなという印象が強い。決定力が高いからこそゴールを決められるし、自分でゲームメークもできて、味方にゴールをしてもらう状況を作れる選手でもある。だからこそ、プレミアリーグであれだけの活躍ができるのだろう。少なくとも、近年の日本人選手では最高傑作だと言える」

 日本人離れした突破力を持つ三笘のドリブルは、南米選手のような独特のリズムが特徴的。ジーコ氏が注目しているのは、その「完結力」だ。

 「彼のドリブルにはしっかりとした目的、狙いがあり、一貫性がある。ただのドリブルでは終わらない。彼のドリブルは、何らかのフィニッシュで終わる。味方へのパスだったり、シュートだったり、プレーを完結させることができる。そこが他の選手とは違うところ」

 02~06年に日本代表監督を務めたジーコ氏。当時の日本代表は今ほど欧州組がおらず、個の能力で勝負できるアタッカーも限られていた。もし、あの時代に三笘がいれば―。

 「特別枠で使っていたでしょう。当然です(笑い)。そして彼はきっと、活躍していたでしょう。私はね、いい選手は常に使うからね(笑い)」

 昨オフには、アーセナルなどプレミアリーグの強豪クラブが獲得に乗り出した。三笘は残留を決めたものの、今後の活躍次第ではビッグクラブへの挑戦も期待される。ジーコ氏も「彼はみんなが期待していることをしてくれる選手。誰もが『見たい』と思えるような選手だ」とほほ笑む。

 一方で、27歳のドリブラーの将来性について、決して楽観視しているわけではない。ブラジル代表のスーパースターとして活躍し続けた自身の経験も踏まえながら「これから、本来の実力が試される時期に入るだろう」と断言した。

 「彼のことをあまり知らない選手との対戦では、きっと活躍し続けるに違いない。ただし、実力やパフォーマンスが知られるにつれて、今後はもっとマークが厳しくなるだろうし、必要以上にプレーさせないように対策をされる。これから、本来の実力が試される時期に入るだろう。本物の実力者なのか。立ち止まってしまうのか」

【第3回(最終回)は7月12日更新予定。「ジーコ氏『三笘ファン、ブライトンを唸らせるプレーを』『臆せずに戦え』7・24ブライトン戦へ鹿島に厳命」に続く】

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