なでしこ山下杏也加「自分もメダルを取ってみんなの前で自慢したい」小学生女子向けＧＫ教室でパリ五輪へ決意新た

「なでしこGKひろば」で小学生とふれ合ったなでしこジャパンGK山下杏也加

　パリ五輪に出場するサッカー女子日本代表「なでしこジャパン」ＧＫの山下杏也加と平尾知佳が７日、千葉県内で行われた日本サッカー協会の女子ＧＫ普及活動「なでしこＧＫひろば」に参加し、公募で集まった小学５、６年生女子２９人とゲーム形式などでふれ合った。

　子どもたちはサッカー初心者から経験者まで、レベル別に複数のグループに分かれ、普段は代表選手が練習している芝生の上で笑顔でプレー。ＷＥリーグ・ちふれ埼玉のＧＫ浅野菜摘とＧＫ小野未織も一緒に参加し、子どもたちにＧＫの楽しさを伝え、いいプレーをするとハイタッチで喜びあった。

　なでしこジャパンは８日から、パリ五輪に向けた直前合宿が始まる。２月に行われた五輪最終予選の北朝鮮戦で“山下の１ミリ”の神セーブで話題となった守護神は「楽しかったと自分でも思えたので、一緒にプレーしていたら小学生がそう思ってくれたら嬉しい。芝生でできる環境はあまりないと思うので、いい刺激になったかな」とリフレッシュできた様子。平尾も「去年の活動より（人数が）増えたことが嬉しいです。みんなが楽しそうにやっていましたし、めちゃくちゃうまかったので、私も焦りを感じましたし、頑張ろうと思わせてくれた。すごくいい経験になりました」と充実感を漂わせた。

　この日のイベントには１１年女子Ｗ杯優勝ＧＫの海堀あゆみさんも参加した。海堀さんはイベント終了後、子どもたちにＷ杯優勝の金メダルと１２年ロンドン五輪の銀メダルを披露した。メダル獲得に挑む後輩たちに活躍に期待を込めた。

　山下は「メダルとか優勝するという言葉にするのは簡単なんですけど、それを実行するのには、きっと何かを犠牲にしてきた人たちもいると思う。メダルを何かしら取りたいなと、年々思ってきている。そのためにはみんなのサポートが必要だと思いますし、自分もメダルを取ってみんなの前で自慢したいなって思いました」と先輩の姿を見て決意。平尾も「夢を見させてくれたなでしこジャパンの先輩方のためにも戦いたいと思います。自分もああやってメダルを見せて、いろんなところで自慢したいなって思う。チーム一丸となって戦わなくては成し遂げられないと思うので、頑張っていきたい」と表情を引き締めていた。