【函館２歳Ｓ・ヤマタケの特注馬】岩田康誠騎手が能力感じるヤンキーバローズ 相手強化で「本気」を出す

初戦を制したヤンキーバローズ

◆第５６回函館２歳Ｓ・Ｇ３（７月１３日、函館競馬場・芝１２００メートル）

　ヤンキーバローズ（牡、栗東・上村洋行厩舎、父エピファネイア）の初戦は５頭立て。２着との着差は１馬身で正直、派手さはなかった。「本当に気性が幼い。いかにもデビュー戦というような走りでした」と手綱を執った岩田康も振り返るが、こう言葉を続けた。「能力は高いと思う。出し切れるようになれば、次も面白いと思いますけどね」。

　もちろん、次はこのレースを意識しての言葉。栗東から調教に騎乗し、十分に素質は感じ取っているのだ。相手が強くなれば、遊ぶ面が軽減することで本気を出すのではないか。鞍上の感触込みで、単なるスピード一辺倒ではない奥深さを感じている。（山本　武志）