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【高校野球】滝川のリアル文武両道・中村俊瑛が走者一掃三塁打 高校32発のプロ注目遊撃手は偏差値65の進学校で学年1位

スポーツ報知 / 2024年7月8日 5時0分

滝川の4番・遊撃手の中村俊瑛主将は6回無死満塁で迎えた第4打席で右越え3点三塁打を放つ(カメラ・森口登生)

◆第106回全国高校野球選手権兵庫大会▽1回戦 滝川9―0神戸商=7回コールド=(7日・豊岡総合スポーツセンター)

 兵庫は甲子園春夏通算19度の出場を誇る滝川が、1922年夏の甲子園準Vの神戸商との“古豪対決”に大勝した。プロ注目で高校通算32本塁打の中村俊瑛遊撃手(3年)が、6回に走者一掃の三塁打。「僕の人生は文武両道」と自負するオール5の秀才スラッガーが躍動した。

 三塁ベース上で笑顔がはじけた。4点リードの6回無死満塁で迎えた滝川・中村の第4打席。ここまで3打数無安打に倒れていたが、「チャンスで打つのが4番の役目なので」と迷わず初球のチェンジアップを振り抜いた。右翼手の頭上を襲う走者一掃の三塁打。待ちに待った主将の一打にベンチも盛り上がり、この回、5得点で7回コールド勝ちを決めた。

 俊足強打の遊撃手は「僕の人生といえば文武両道」と胸を張る。毎日帰宅後、約30分の勉強に加え、移動中には単語帳を持参。「幼い頃からしてきたことなので」とテスト期間には自ら時間割りを作成して計画的に学習。豪快なスイングとは対照的に、効率いい方法で机に向かっている。

 その結果、偏差値65を誇る進学校で高校2年間の通知表は「オール5」を収めてきた。さらに定期テストでは「入学してからずっとです」と所属する「ミライ探究コース」で総合点13回連続学年1位という秀才ぶり。「当たり前を大切に」とチームが掲げる目標を、学生の本分である勉強でも体現し続けている。

 2回戦は11日に神戸国際大付とぶつかる。近藤洋輔監督(42)が「大一番。やってくれると信じている。総力戦です」と次戦を見据えれば、中村は「頂点をまでの第一関門。必ず勝ちます」と表情を引き締めた。春夏合わせて19回の甲子園出場を誇る古豪・滝川。優れた頭脳と、類いまれな野球センスで1980年以来、44年ぶりの聖地へ導く。(森口 登生)

 ◆中村 俊瑛(なかむら・しゅんえい)2006年8月3日、兵庫・加古川市生まれ。17歳。加古川小2年時に神戸トレジャーズで野球をはじめ、加古川中時代は高砂宝殿ボーイズに所属。滝川では1年夏から背番号8でベンチ入り。高校通算32本塁打。50メートル6秒0。180センチ、82キロ。右投左打。好きな教科は世界史。好きな有名人は顔が似ていると言われることもある日本ハム・山崎福也。

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