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【高校野球】東大合格者数全国3位の灘が2年ぶり夏1勝 東大志望左腕・小山喜弘が2失点完投「素直にうれしい」

スポーツ報知 / 2024年7月8日 5時0分

完投した灘の小山喜弘(カメラ・伊井 亮一)

◆第106回全国高校野球選手権兵庫大会▽1回戦 灘9―2宝塚東(7日・ベイコム)

 兵庫では、2024年の東大合格者数が全国3位の灘が2年ぶりの夏1勝。東大志望の左腕・小山喜弘(3年)が2失点で完投した。

 最後の打者を空振り三振に仕留めると、灘の小山は拳を握りしめた。5安打2失点、9奪三振で完投。「7回ぐらいに左足がつりかけてやばかった。今年、公式戦で勝てていなかったので素直にうれしい」と、火照った顔に笑みを浮かべた。

 昨年は67年ぶりに春季県大会に出場したものの、夏は川西北陵に初戦で敗れた。小山ら前チームのレギュラーが数人残ったが、部員は16人で3年生は3人だけ。それでも、12安打で4回以外は毎回得点を奪った。エース左腕は単打、二塁打、三塁打の3安打で3得点。昨年度の3年生は11人中、医学部を含めて京大に4人、東大に3人が現役合格した。志望校については「東大…。いや~」と照れた。同じ東大志望で、約2時間半かけて東広島市から通学する内藤正純中堅手(2年)は、3安打3打点。定期代は月に約12万円のもようで、1番打者として活躍した。

 12日の2回戦は甲南と対戦する。毎年、定期戦を行う間柄で、先月は相手が出場機会に恵まれない3年生が中心とはいえ、9―0で小山が完封勝ちした。甲南には広島・新井監督の次男・颯真投手(3年)が在籍している。期末試験が4日に始まり、決戦当日の12日まであるが「今回は捨てています! 手につかない」と小山。15年ぶりの夏2勝しか見えていない。(伊井 亮一)

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