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高木豊さん、細かい野球と長打力の融合で巨人が混セをリードする

スポーツ報知 / 2024年7月8日 5時5分

1回無死一塁、右前安打を放った吉川尚輝(カメラ・清水 武)

◆JERA セ・リーグ ヤクルト3―7巨人(7日・神宮)

 序盤で勝負を決めた巨人だが、1、2番の働きが大きい。初回、先頭の丸がヒットで出て吉川にはヒッティングのサイン。走者を進めることを意識し、右方向へのヒットでつなげた。三塁を奪った丸の走塁も良かったし、2人がこれだけきっちりといい形を作れば、岡本和、大城卓は走者をかえして当然という流れになる。2回にも丸の2ランの後、吉川が二塁打。岡本和の適時二塁打を呼び込んだ。

 4連勝で広島にゲーム差なしに並んだ。阿部監督がここまで投手陣の頑張りをバックボーンに、細かい野球を推し進めてきたため接戦に強いチームになってきている。広島と比較すると巨人にあるのは長打力。5番に座った大城卓にも2ランが生まれ、これで3試合連続でチーム2本塁打。やはりホームランが出れば、楽に戦うことができる。夏場は特に投手に疲れが出て、打線の爆発も期待しやすい。

 混戦のセ・リーグ。終盤に向けて楽な試合はないが、打てない時は2―1、1―0で勝ちきり、たまに一発で楽に勝つ。細かい野球と長打力が融合してくれば、巨人が有利に進められる。(スポーツ報知評論家・高木 豊)

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