【セレス小林の目】井岡はスピードを感じられず、馬力の衰えも マルティネスは試合巧者だった
スポーツ報知 / 2024年7月7日 22時34分
◆プロボクシング ▽WBA、IBF世界スーパーフライ級(52・1キロ以下)王座統一戦12回戦 WBA王者・井岡一翔―IBF王者フェルナンド・マルティネス(7日、東京・両国国技館)
WBA世界スーパーフライ級王者・井岡一翔(志成)が7日、IBF王者フェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)との王座統一戦に敗れ、2度目の防衛に失敗した。序盤から相手のパワーと手数が上回り、0―3の判定負け。112―116、111―117、108―120とフルマークを付ける採点もあった完敗だった。ミニマム級に続く2階級目の2団体統一はかなわなかった。
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【セレス小林の目】
私の採点では116―112でマルティネスの勝ちだった。井岡は前半ガードの上からパンチをもらいバランスを崩す場面が多く、ジャッジの印象は悪かったはずだ。ボディー打ちを中心に形勢逆転を狙ったが、マルティネスに決定的なダメージを与えることはできなかった。下の階級から上がってきたこともあり、スーパーフライ級ではサイズが小さい。これまでパワーのハンデをスピードで補ってきたが、この日はハンドスピード、フットワークのスピードもあまり感じられなかった。
マルティネスは前に出てパンチをコンパクトに強振するタイプ。粗っぽいと思われがちだが、私には試合巧者に映った。ラウンド前半に飛ばし、中盤は休み、終盤に再び攻撃を仕掛ける。パンチの強弱、上下の打ち分けも絶妙だった。この手のタイプには、パンチをダッキングかブロックでしっかり外してから、すぐに打ち返さなければ流れは変えられない。4、5発続けて打たせてはマルティネスの思う壷で、終始このシーンが続いてしまった。前に出るマルティネスを体の踏ん張りで止めきれないシーンも目についた。全盛期の姿を見ているだけに、井岡自身の馬力の衰えも否めない。ただ、あれだけパンチを受けても倒れないのだから打たれ強さは未だ一級品だ。
井岡は無冠になってしまったが、ボクシング界の宝であることには変わりはない。プロデビューから15年間という長い期間で4階級制覇、統一王者とボクシング界をけん引してきた功績は多大だ。(元WBA世界スーパーフライ級王者)
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