石丸伸二氏モチーフの映画、緊急公開へ 企画の奥山和由氏「タイミングが命の映画」

映画「掟」のポスタービジュアル

　７日に投開票された東京都知事選で現職の小池百合子知事に敗れた前広島県安芸高田市長・石丸伸二氏（４１）をモチーフにした映画「掟」（奥山和由企画・製作）が、８月３０日に緊急公開されることが８日、発表された。

　知事選に当選とはならなかったが、市長時代から駆使するＳＮＳの効果的活用で新たな選挙戦を展開した石丸氏。映画のストーリーは、主人公・高村清也が市長選に立候補するところからスタート。現実と並走した「フィクション」として人間や政治を深く描き、ブラックユーモアあふれる政治エンタメムービーになる予定で、知事選にも触れられるという。

　社会的なテーマにも積極的に向き合ってきた劇団トラッシュマスターズが、映画と同タイトルで２月に上演。その脚本を基に、舞台を手掛けた中津留章仁氏が初メガホンを執る。　

　３月の企画たちあげから封切りまでわずか半年足らずという、映画界の常識を覆す作品。石丸氏の政治に対する鋭い洞察力に関心を持ち、映画化を決めた奥山氏は「この企画はタイミングが命。世の中の問題意識が芽生えた都知事選、その時を外したら作る意味がない」と話している。