Ｊ３福島 昇格争うライバルに逆転負け 寺田周平監督「上に行くための一つの試練」

今季８ゴール目を挙げた福島・塩浜（右）

◇明治安田Ｊ３リーグ　第２０節　今治３－２福島ユナイテッド（７日・とうスタ）

　福島ユナイテッドはホームで今治に２―３で敗れて２連敗した。前半はペースを握り、ＦＷ塩浜遼（２４）が今季８得点目となるゴールを挙げるなど２―０で折り返したものの、後半に立て続けに失点して逆転負けし、順位は９位に後退した。

　前半の勢いがうそのように失速した。前節（６月２９日）の北九州戦でも前半１―０から１―２で敗れており、２試合連続で手痛い逆転負け。福島は勝ち点２９で８位、今治は勝ち点３０で７位とＪ２昇格を目指すライバル相手に敗れ、寺田周平監督（４９）は「悔しいのひと言。順位的にも踏みとどまらないといけないところで、勝ちを拾えなかったのは非常に残念」と振り返った。

　前半は前からプレスを掛け相手に１本もシュートを許さずにペースをつかんだ。同１２分にはＭＦ針谷岳晃（２５）が右サイドのペナルティーエリア手前から左足一閃（いっせん）。相手に当たって軌道が変わったプロ初ゴールに「やっと決められた」と笑顔。同４３分にはＦＷ塩浜の今季８得点目で、２―０で折り返した。

　しかし後半は７分にサイド攻撃から失点すると、直後の９分にも右ＣＫからこぼれ球を決められ同点。さらに同３６分にはマークが甘くなった選手に縦パスを通されて逆転された。針谷は「１点取られた後のばたつきを修正しないといけない」と険しい表情だった。

　前半戦は９勝２分け８敗と好調で終えたが、悔しい逆転負けで始まった後半戦。寺田監督は「上に行くための一つの試練と思って一丸となって戦うしかない」と切り替えていた。

（秋元　萌佳）