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阿部監督「勝てるよ」鬼門マツダ&天敵・森下相手でも断言できる根拠と勝ち方

スポーツ報知 / 2024年7月9日 5時0分

気合を入れてマツダスタジアムにのり込む阿部監督

 先手必勝で奪首だ。巨人の阿部慎之助監督(45)が8日、ゲーム差なしで追う広島との敵地での首位攻防2連戦(9、10日)に向けて投打で2つのポイントを掲げた。今季0勝4敗2分けのマツダだが「勝てるよ」と断言。鬼門突破へ「何とか先に点を取る」と先制点を重視し、短期決戦仕様の早めの継投も示唆した。初戦の相手先発は21年から巨人戦10戦負けなし、7連勝中の森下。天敵から白星をもぎ取る。

 広島行きの飛行機を待つ羽田空港。阿部監督は「勝てるよ」と自らに言い聞かせるように言った。鬼門突破へ、悲観せず前向きに戦う気持ちが詰まった一言だった。今季マツダで0勝4敗2分け。「暑さとの闘いもある。苦手とかはないんだけど、それだけ広島のファンの人がいい雰囲気をつくってる証拠ですよね。アウェーのチームが勝てないのは」。全力で立ち向かう決意を示した。

 勝利へのポイントは先取点だ。「うちは先制したらすごい勝率がいいし、今年のシーズンはそこまで大逆転とかはない。何とか先に点を取る。何点でもね」。今季巨人は先制したら30勝12敗1分け。カープファンでスタンドが真っ赤に染まる敵地で、いかに主導権を握れるかがカギになる。

 9日の相手先発は森下。21年途中から7連敗中の天敵だが、今の巨人打線は勢いがあり期待感が高まる。1番から5番まで丸、吉川、ヘルナンデス、岡本和、大城卓の並びが定着。3連勝した5日からのヤクルト3連戦(神宮)は全試合2ケタ安打で計38安打21得点を挙げ、初回4得点も2度あった。初回に得点すれば12勝3敗で勝率8割。交流戦後のリーグ戦再開からのチーム打率はリーグトップの2割7分。最高の状態で広島との首位攻防に臨める。

 連日30度以上の猛暑で屋外のマツダも過酷な環境が予想される。「2試合だし暑いし、投手をバンバンつぎ込んでいこうと思っている」。大勢、中川らが戦列復帰して厚みを増した救援陣は強み。体力の消耗も考慮して、早めの短期決戦仕様の継投も示唆した。

 下位打線では遊撃を守れる新外国人・モンテスが正式契約への最終段階に入る中、ショートで門脇と泉口が争っている。レフトは立岡、若林、佐々木、萩尾らの日替わり起用となっていて若手には大チャンスだ。阿部監督はレギュラーを狙う選手に先日ミーティングで贈った言葉を明かした。

 「よく『自信を持っていけよ』とか言うけど、その自信って何だって。試合で結果を残していくのが本当の自信につながっていくけど、それがない子はどうするのか。クソミソ(に練習を)やるしかないんだよって話をして。決められた練習時間内の練習は誰でもやる。その時間にうまくなろうと思ったら大間違い。自分一人でやる練習が本当の練習だって。野球を仕事にして、どれだけ野球に時間を費やせるか。自分はこれだけやったんだぞって」

 先日の神宮でのナイター前には若手野手が自主的にG球場でバットを振り込んでいた。固まりつつある上位打線と、競争に燃える若手が下位打線で躍動して融合すれば大きな力になる。チームは4連勝中で貯金4。鬼門突破で首位浮上となれば、上昇気流をさらに加速させられる。(片岡 優帆)

 【Gアップデータ】

 4連勝中の巨人は、ゲーム差なしの首位・広島とマツダで2連戦。5~7日のヤクルト戦(神宮)では3試合続けて初回に得点するなど、連勝期間中の4試合は全て先制していただけに、首位攻防戦も序盤から試合を有利に進めたいところだ。

 今年チームの先取点試合は、43試合で30勝12敗1分けの勝率・714。月別に勝敗を見ると

   月 試合 勝分敗 勝率 

3、4月 14 9〈1〉4 ・692

  5月 13 9―4 ・692

  6月 11 8―3 ・727

  7月 5 4―1 ・800

 6月以降に勝率をアップさせている。

 広島の本拠地・マツダでは、通算190試合に78勝102敗10分けの勝率・433。13年を最後に10年連続で勝ち越しがなく、今年も開幕から△●△●●●の4敗2分け。5月18、19日には先制しながら2試合連続で逆転負けを喫したが、それでも通算の先取点試合は56勝31敗5分けの勝率・644。苦手の球場でも巨人が先制した試合で負け越したシーズンは、18年の1度しかない。(阿部 大和)

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