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元大関・雅山の二子山親方の長男・竹内雅功が陸上1500Mで全国大会出場 都大会で「土俵際の強さ」を発揮

スポーツ報知 / 2024年7月9日 7時0分

練習に同行した父・二子山親方(左)と並ぶ竹内雅功(家族提供)

 大相撲の二子山親方(46)=元大関・雅山=の長男、竹内雅功(まさとし、東京・葛飾区立新宿中3年)が全日本中学校陸上競技選手権(通称、全中)の1500メートル参加標準記録(4分8秒50)を突破し、8月17~20日に福井県営陸上競技場(9・98スタジアム)で行われる全国大会に出場することが8日、分かった。竹内は7日に東京・八王子市の上柚木公園陸上競技場で行われた東京都中学校総合体育大会1500メートル決勝で4分8秒20の自己ベスト記録で2位となり、全国切符を手にした。8月7、8日に東京・世田谷区の駒沢オリンピック公園陸上競技場で行われる関東大会の出場権も獲得。「素直にうれしいです」と竹内は表情をほころばせて話した。

 角界で「20世紀最後の怪物」と呼ばれた元大関の息子は、パワーが求められる砲丸投げではなく、持久力とスピードが必要な1500メートル走で才能を発揮した。元大関・雅山の二子山親方を父に持つ竹内は、全国の中学生陸上部員の憧れの「全中」を目指して都大会に出場した。

 全中に出場するためには各都道府県で定められた大会で参加標準記録を突破することが条件。順位は関係なく、予選で出した記録でも認められるため、全中を狙う選手は予選から全力を出し切ることがセオリーとされている。竹内は6日の予選では気温31度の厳しい気象条件で4分14秒29で4位。決勝には進出したが、参加標準記録には約6秒届かなかった。

 7日の決勝は気温39度というさらに過酷なコンディションとなったが、4分8秒20と激走し、わずか0秒3差で全国切符をつかんだ。連日のレースと酷暑のため、半分以上の選手が予選よりタイムを落とす中、竹内は約6秒もタイムを縮め「土俵際」の強さを見せた。

 名古屋場所前のため、名古屋で朗報を聞いた二子山親方は「(参加標準記録を)切ったのは0・3秒、距離にしたら2メートルくらいですよね。息子ながら素晴らしいと思う。褒めてあげたいです」とうれしそうに話した。同時に「監督、コーチが良い状態で大会に送り出してくれました」と相撲部屋の親方らしく、愛息の陸上指導者に感謝した。

 竹内は昨年10月の都大会では中学2年1500メートルで4分11秒79で優勝するなど昨年秋まで活躍していたが、その後、不調に陥っていた。二子山親方は「成長痛もあり、フォームを崩したようです。無理して膝に負担がかかり、故障で走れない時期が3~4か月もありました。焦りもあったはず。私は競技が違いますので、元力士の立場としてのアドバイスしかできない。焦ることははよくないよ、と息子には話していました」と親の心情を明かした。竹内自身は「今、走れていることに感謝しなさい、と父に言ってもらいました」と、競技は全く違えどトップアスリートだった父の助言に感謝する。

 小学生の頃は、まわしをつけて相撲の稽古にも励んでいたが、中学生になり、中長距離走の才能と醍醐(だいご)味を知り、走り込む日々を送る。現在、身長172センチ、体重57キロの体格に成長した竹内は「将来の目標は、後々、考えていきます」と、8月の関東大会と全国大会に集中している。

 雅山は大関から陥落した後も12年にわたり、現役を続けて土俵を沸かせた。偉大な父から受け継いだガッツは中長距離走にとっても大事な資質だ。竹内雅功は全国の強豪ランナーと堂々と戦う。

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