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【高校野球】大船コールド負けも 名物「お笑いトレ」笑いを通じて伝える元芸人・田沼宏友監督の魂

スポーツ報知 / 2024年7月8日 21時33分

4回無死、右前安打を放つ大船・二俣然 (カメラ・佐々木 清勝)

◆第106回全国高校野球選手権神奈川大会 ▽1回戦大船0―7鶴見大付=7回コールド=(8日・バッティングパレス相石スタジアムひらつか)

 試合が決まった瞬間、チームを鼓舞し続けた右翼から声が消えた。神奈川・大船の主将・二俣然右翼手(3年)はその場で泣き崩れた。試合後も涙が止まらず、肘で顔を覆いながら「来夏はベスト16に」と後輩にエールを送った。自身は3打数2安打もチームは鶴見大付に0―7の7回コールド負け。田沼宏友監督(44)は「選手はよくやったと思う」と唇をかんだ。

 大船では、田沼監督が吉本興業の元お笑い芸人という背景からメンタル強化の一環として「お笑いトレ」を取り入れている。田沼監督は「本番で力を発揮できるように、自分の殻を破れるように」と語り、その効果については「チームが明るくなった。試合でもチャレンジできるようになった」と続けた。

毎年冬には「O(大船)―1グランプリ」を開催し、野球部員が一般生徒の前で漫才を披露する。野球部の頂点を決めるその舞台で2連覇を果たしたのが二俣と森谷光希一塁手(3年)のコンビ「ポケットマネー」だ。遠足で訪れたルミネtheよしもとでは本物の芸人の出番の前に2人で漫才を披露。笑い声は舞台裏まで響き、待機中の芸人を驚かせた。

 「お笑いトレ」は、今や野球部員にとってトレーニングにとどまらない。北瀬瑛大内野手(2年)は「お笑いを見て、試合の応援に来てくれる人がいる。野球と学校に恩返しをする気持ちで漫才をしている」と話す。この日の試合も、スタンドは応援にかけつけた生徒でいっぱいだった。

 「お笑いで学校を盛り上げたい」と語る田沼監督。勝利は逃したが、その熱い芸人魂は部員や応援の生徒にはっきりと伝わっている。

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