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【高校野球】「偉大な」OB・出川哲朗が母校・武相に差し入れで魂注入 燃えた後輩が猛打爆発で快勝

スポーツ報知 / 2024年7月10日 5時40分

2回、フェースガードを着用して打席に入った武相・森山が逆転2ランを放ち笑顔で生還(カメラ・池内 雅彦)

◆第106回全国高校野球選手権神奈川大会▽2回戦 武相11―1海老名=6回コールド=(9日・サーティーフォー相模原)

 神奈川では春の県王者・武相が海老名に6回コールドで初戦を突破した。OBのタレント・出川哲朗(60)からの激励と差し入れに奮起。背番号13の7番打者、2年生の森山惇外野手が2発を含む6打点をマークした。

 両手の感触で着弾点を確信した。打球が右翼席で弾むと、武相・森山はガッツポーズを繰り出した。1点を追う2回無死一塁、初球の甘い直球を強振した。逆転2ランでペースを握った。

 「打った瞬間、行ったなと思いました」。勢いは加速する。3回にも右前適時打。仕上げは4回2死一、二塁だ。内角高めの直球をマン振りし、右翼ポール際に3ランをたたき込んだ。初戦で3打数3安打6打点。夏の神奈川で2年生の1試合2発は、19年決勝の東海大相模・山村崇嘉(現西武)以来(20年の代替大会を除く)。武相での夏1試合2発は86年に1試合3発の県最多記録を樹立した軽部健次以来、38年ぶり2人目だ。OBの出川なら「やばいよやばいよ~!」とリアクション必至の大活躍を見せた。

 顔面にフェースガードをつけて打席に立つ。1か月前に自打球が直撃。「鼻が曲がったり、頬が折れたぐらいです。間に合うか不安だったんですが、ある程度治ったので」。体を張って戦場に立つ勇敢な姿勢が、93年の「第13回お笑いウルトラクイズ」で優勝した偉大なOBと重なった。

 ナインが冬場の鍛錬に没頭していた1月14日、グラウンド脇を電動バイクで通る男がいた。出川だった。テレ東系の人気番組「出川哲朗の充電させてもらえませんか?」の企画で、「男・出川哲朗 還暦祭り」の会場・横浜アリーナに向かう途中、母校に寄ったのだ。「頑張ってください!」との言葉に胸を熱くした。5月には試合球、練習球が届いた。自らが所属した軟式野球部にも寄贈したのが出川らしかった。夏初戦、その球をシートノックに使用し、“出川魂”を注入。森山も好きな芸人に「出川さん」と笑った。

 豊田圭史監督(40)も「偉大な著名人。本当にありがたい話です」と恩返しを誓う。リアルガチに頂点を目指す夏。56年ぶり5度目の聖地へ、ナインは充電完了だ。(加藤 弘士)

 ◆出川哲朗の野球愛 14歳の頃、巨人の王貞治を封じる安田猛の姿に感動して以来のヤクルトファン。スワローズクルー(ファンクラブ)名誉会員第1号で、第2号は作家の村上春樹。19年7月11日にはヤクルトOB戦の始球式を務め、元監督の野村克也氏が見守る中、大きく振りかぶると、ズボンが下がってパンツが見える“お約束”で爆笑の渦を巻き起こした。テレ東の特番では芸能界草野球チーム「テツローズ」を率いる。

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