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古賀紗理那、パリ五輪での引退表明 バレー人生20年集大成…男子代表・西田と初の夫婦メダルで有終へ

スポーツ報知 / 2024年7月10日 5時0分

パリ五輪を最後に現役引退することを電撃発表した古賀

 バレーボール女子で日本代表主将の古賀紗理那(28)=NEC=が9日、パリ五輪(26日開幕)を最後に現役を引退することを発表した。自身のインスタグラムで決断を明かし、「パリオリンピックにバレーボール人生の全てを懸けて戦います」と決意をつづった。電撃発表を経て挑む2度目の五輪は、男子代表の西田有志(24)=大阪ブルテオン=とバレー界初の夫婦同時出場で“アベック”メダルを獲得して花道を飾る。五輪から帰国後の8月に引退会見を行う。

 決戦の地・フランスに飛び立つ前日(9日)、古賀が突然、大きな決断を明かした。インスタを更新すると、直筆メッセージで五輪後の現役引退を伝えた。「パリオリンピック2024をもちまして、現役を引退することにしました。全ての経験と出会いが今の私を作ってくれました」。開幕まで17日に迫ったタイミング、28歳での引退表明。競技人生20年の感謝をつづるとともに、日本のエース、主将としてパリ五輪に向け「バレーボール人生の全てを懸けて戦います」と最後の大舞台へ、覚悟を示した。

 発表はこの日となったが、心は決まっていた。五輪前最後の公式戦、ネーションズリーグ(NL)で日本初の銀メダルの原動力となり、6月24日に開催地のタイから帰国。関係者によると、古賀はチームに戻り、同月末の練習前の体育館でチームメートやスタッフに直接、引退と感謝の思いを伝えたという。NL前には近しい人に「そろそろ最後」と伝え、12年ロンドン五輪銅以来のメダルを目指すパリを集大成にする意向だった。

 強打、軟打を打ち分ける攻撃の幅、サーブと抜群のセンスを買われ、熊本信愛女学院高2年時の13年、真鍋政義監督(60)が指揮した日本代表に初選出。同年にデビューすると、木村沙織らとトップで活躍してきた。16年リオデジャネイロ五輪は代表落ち。主軸として初出場した21年東京五輪では右足首負傷で、チームは25年ぶりに1次リーグで姿を消した。大会後は「燃え尽き」のような状態で約1か月、コートから離れるなど苦しい時期を経て、今年のNLでは初の準優勝に貢献するなど、心身ともに成長して雪辱に臨む。

 22年12月31日に男子代表の西田との結婚をSNSで発表した。新婚旅行も「まだ」という2人。「プライベートは捨てて懸けてきた」と西田が大阪、古賀が神奈川を拠点に、バレーに集中し「夫婦の夢」のパリへ歩んできた。NLで女子が切符を取り、バレー界で初めて夫婦同時出場を決めた。「最後まで応援よろしくお願いします」と古賀。日本バレー史上初の夫婦メダルを獲得して、花の都で有終の美を飾る。(宮下 京香)

 ◆古賀 紗理那(こが・さりな)1996年5月21日、佐賀・神埼郡生まれ。28歳。小学2年時からバレーを始め、熊本・大津中から熊本信愛女学院高に進む。2013年、日本代表に初選出。卒業後はVリーグ・NECに入団し、16年に最優秀新人賞を獲得。21年東京五輪代表。22年から日本代表主将。同年12月、男子代表の西田有志との結婚を発表。23、24年に2年連続でVリーグMVP受賞。180センチ。最高到達点305センチ。

 ◆五輪前に引退表明した主な日本人選手

 ▼21年・東京 スポーツクライミング女子複合の野口啓代が大会前に引退を表明。コロナ禍で1年延期となり引退も先延ばしになったが、本番で銅メダルを獲得して有終の美。重量挙げ女子48キロ級の三宅宏実は20年7月に「21年でピリオドを打って次に進みたい」。自身5大会目を集大成に21年11月に引退した。陸上男子マラソンの大迫傑はラストランで6位入賞。その後22年2月に現役復帰を表明し、パリ五輪代表に。

 ▼26年ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪 ノルディックスキー複合男子で3大会連続メダリストの渡部暁斗は、既に同大会を節目に現役を退くことを表明している。

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