【阪神】岡田彰布監督の執念!4者連続代打投入から近本の劇打 2戦連続逆転サヨナラ勝ちで首位と1差キープ
スポーツ報知 / 2024年7月10日 5時0分
◆JERAセ・リーグ 阪神2×―1ヤクルト(9日・甲子園)
阪神が2試合連続の逆転サヨナラ勝ちで、3連勝した。1点を追う9回に1死から岡田彰布監督(66)が今季初の4者連続代打で2死満塁とし、近本光司外野手(29)が右前への2点打で決着をつけた。5日のDeNA戦(甲子園)までは先制を許すと14連敗だったチームが一転、3戦連続の逆転勝利。貯金3で首位との1ゲーム差をキープした。
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1イニングで4度もベンチを出た岡田監督が、最後は歓喜のハイタッチのためにグラウンドへ向かった。今季5度目のサヨナラ勝利。「最後まで諦めずにやった結果。野口から、うまく四球を選んで。原口もよかった」と代打陣をたたえた。9回1死から4者連続代打。野口が四球を選び、渡辺が右飛の後、原口が左前打でつないだ。2死一、二塁で坂本が三ゴロ。万事休すかに思われたが、北村拓の失策で満塁となり、近本が右前に逆転2点打を運んだ。
敵失が大きかったが「いい当たりを捕られることもある。ミスで点を取るのも野球や」と指揮官。重圧をかけた過程に納得した。代打攻勢は“我慢”の産物でもある。6回2死一、二塁で島田が見逃し三振。左腕に対して代打の選択もあったが「まだ早い。もう1回チャンスある」。読みは的中。温存した右の代打陣が左腕の田口に襲いかかった。
「9回は出し惜しんでもしょうがない」。一方で冷静に延長戦にも備えていた。梅野を代え、残りの捕手は坂本だけ。捕手経験者の原口を一塁に残すため「大山にライトの用意をさせとった」。代打要員の豊田、代走要員の熊谷もセーブ。攻守一体の采配で勝ち切った。
3戦連続の逆転勝ち。チームに反発力がよみがえった。試合前の円陣では原口が「大きな波に乗れるチャンス」と鼓舞。近本もその言葉を脳裏に焼き付け、決着の一打を放った。犠飛を含めた自身3度目のサヨナラ打よりも「本当にみんながいい仕事」と仲間に拍手。先行逃げ切りが理想だが、岡田監督は「理想的な展開を求めるのは、今はちょっと無理。とにかく勝てるゲームを勝って」と大混戦を戦い抜く。(安藤 理)
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