【高校野球】奈良大付、7得点で3年ぶり初戦突破! “強心臓”プロ注目・岸本佑也遊撃手は1打点
スポーツ報知 / 2024年7月10日 15時10分
◆第106回全国高校野球選手権奈良大会▽2回戦 奈良大付7―0奈良高専=8回コールド=(10日・さとやくスタジアム)
奈良大付が7安打で7得点を奪い、8回コールドで夏3年ぶりの初戦突破を決めた。「4番・遊撃」でスタメン出場したプロ注目・岸本佑也遊撃手(3年)は、2打数無安打1死球1打点だった。
初回に3点を先制した奈良大付が終始試合を優位に進めた。岸本は、3点リードの5回1死二、三塁で迎えた第3打席。フルカウントからの7球目を強振すると、打球は左翼へ。「(当たったところが)バットの先の方でした」と唇をかんだが、犠飛には十分な当たりで追加点をもたらした。
「ずっとホームランを狙っています」と、ちゃめっ気を交えて話したプロ注目遊撃手の何よりの持ち味は“強心臓”だ。田中一訓監督も「何考えているか分からないほど、動じることがない」と一目を置く。この日は9球団20人のスカウトが見つめるなかでのプレーとなったが、「それで緊張とかは全くないですね。別に見てもらっているからとかではなくて、自分のできることをやるだけなので」と淡々。強心臓ぶりは野球だけではない。ホラー映画を見ることが息抜きだという。好きな映画は、橋本環奈と眞栄田郷敦がダブル主演を務める「カラダ探し」。ホラー映画と聞くと、怖い印象が頭をよぎるが「怖いというよりもゾクゾクします」とケロリと話した。
この日は無安打に終わったものの、守備では本人が最大の長所と話す「肩の強さ」を生かし、3度の守備機会を難なく処理。巨人・柳舘スカウトは「やっぱり一番の魅力は肩。バットにボールを乗せる感覚も優れている」と評価した。
次戦は法隆寺国際―橿原学院の勝者との一戦に臨む。「どちらも強い相手。甲子園に行くために、チームバッティングをして勝ちます」。確かな歩みで5年ぶりの聖地へ勝利を重ねる。
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