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漫才トリオ「かしまし娘」次女・正司照枝さん91歳で死去 三女・花江「今もまだ隣にいるような」

スポーツ報知 / 2024年7月11日 5時30分

姉妹3人、仲の良い様子を見せる「かしまし娘」の(左から)正司照枝さん、歌江さん、花江

 3姉妹の音曲漫才トリオ「かしまし娘」の次女で、女優の正司照枝(しょうじ・てるえ=本名・照江)さんが8日午後6時ごろ、急性心臓死のため大阪府内の自宅で亡くなった。所属事務所が10日、発表した。91歳だった。今年1月に姉の長女・歌江さん(享年94)を老衰で亡くしたばかり。妹の三女・花江(88)は「死をまだ受け止めることができません」と無念のコメントを寄せた。葬儀・告別式は故人の遺志により家族葬で営まれる。

 トリオ漫才のセンターだった歌江さんの死去から半年。「うちら陽気なかしまし娘~」と明るく朗らかに声をそろえた次女・照枝さんが、静かに姉の後を追った。所属事務所によると、ここ数か月も普段と変わらない様子で過ごしていたが、就寝の準備の際に息を引き取ったという。

 戦前は結核を患ったことがあったが、戦後は大病することもなく、日々元気に生活。三女・花江はコメントで「亡くなった当日もいつもと変わらぬ様子で、誰の手も煩わせることなく静かに逝きました。子どもの頃からずっと一緒に過ごした姉の死をまだ受け止めることができません。今もまだ隣にいるような気がします」と信じられない様子を見せた。

 照枝さんは、姉・歌江さんと同じく北海道出身。旅一座にいた両親の下に生まれ、3歳でデビュー。歌江さんと少女漫才コンビを結成し、評判を呼んだ。その後、学年では4年下の花江とコンビを組み、1956年からは姉も加わり3人で「かしまし娘」として本格的に活動。歌謡曲も取り入れ、ギターを手にトリオの左側に立ってボケも担当し、“かしましい(=騒がしい)”芸風で人気を博した。66年に第1回上方漫才大賞を受賞し、上方芸能界の柱的存在となった。81年にトリオでの活動を休止したが、05年には結成50周年記念公演を開催した。

 所属事務所の社長で長男の正司宏行さんはタレント・磯野貴理子(60)の元マネジャーで03年に磯野と結婚。50周年公演では照枝さんと磯野の“母子共演”も実現したが、09年11月に離婚している。3姉妹そろっての最後のステージは18年1月の大阪・道頓堀角座。かつて所属した松竹芸能の後輩「よゐこ」のライブのゲストで、その年に上方演芸殿堂入りを果たした。

 照枝さんは漫才休止後は「照恵」に改名して松竹新喜劇に参加。NHK連続テレビ小説「カーネーション」などドラマにも出演し、女優として活躍した。生前最後の出演番組は昨年11月18日のNHK「よみがえる新日本紀行」だった。

 ◆正司 照枝(しょうじ・てるえ)本名・照江。1933年3月15日、北海道生まれ。3歳から姉の歌江さんとコンビを組み、戦後は妹・花江とコンビを組む。56年に再び歌江さんが加わり「かしまし娘」を結成。81~87年は「照恵」と改名して松竹新喜劇で活動。87年に退団し、照枝に戻した。

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