強すぎる個性が話題の福留光帆、大化けの可能性を秘めた原石は「ほぼニート」で出会ったボートレースでブレイク
スポーツ報知 / 2024年7月11日 7時0分
元AKB48でタレントの福留光帆(20)の注目度が急上昇中だ。今年3月にテレビプロデューサー・佐久間宣行氏(48)のYouTubeチャンネル「佐久間宣行のNOBROCK TV」でドッキリを仕掛けられる動画に出演したところ、非凡な大喜利センスと大のボートレースファンという強すぎる個性が話題に。ボートレース関係の仕事や地上波バラエティー番組などへのオファーが殺到する人気ぶりとなっている。ブレイク必至のシンデレラガールの素顔に迫った。(宮路 美穂)
令和のバラエティーヒロインへの階段を上ろうとしている新星は、こちらが驚くほど自然体で、淡々としていた。「この3か月ぐらいは結構バタバタしてました。今までは月に4、5日、仕事があるぐらいだったけど、今はそれがちょうど反転したような感じ。何かオセロみたいです」。ポーカーフェースから一転、目を細めて笑う表情がまぶしい。
3月に出演した「NOBROCK TV」の動画(限定公開のため現在は閲覧不可)では、お笑いコンビ「アルコ&ピース」からドッキリを仕掛けられ、その反応を見る内容のものだったが、急に振られた大喜利でセンスある回答を連発。また、推しのボートレーサー・毒島誠の単勝舟券をお守り代わりにスマホに挟み、ボートレース愛を力説するアクの強いキャラクターも相まって「逸材」と話題になった。その後も関連動画が作られ、トータルで1000万再生以上の大バズりに。「今の自分の活動すべてがあの動画の反響です。『反響』って言葉で片づけられないくらい揺らされてますね」と振り返る。
大喜利スキルを高く評価されている福留だが、当の本人は「苦手なんです」と自己分析する。「生きてて、そんなに大喜利やることないじゃない。気分が上下しやすいタイプなので、下がってる時は書けない。一回たりとも面白いことを言おうとか、センスいいことを言おうって思ってやったことはないですね」。背伸びしないナチュラルさこそが一番の武器だ。
芸能界への最初の扉はアイドルだった。もともとアイドル好きで、自身も中学生のころからオーディションに挑戦するように。「1年半くらい、いろんなオーディションに落ちて、やっと合格できたのがAKB48だった」。19年に加入したが、すぐコロナ禍に突入したこともあり、ステージ活動もなかなかできなかった。「アイドルっていう職業がすごい好きだったし、楽しかったんですけど、私も高校生だったので悩みとかを配信やメールで出しちゃったり、SHOWROOMでの嫌なコメントとかに本当に怒ったりしちゃったりしたこともあった。子どもだったんですよね」
卒業後は目立った仕事もなく、アルバイトを転々。「ほぼニートでした」というが、同時期に出会ったボートレースに夢中になった。もともと祖父と父が大のボート好きで、幼少期はレース場のキッズルームで遊んだ記憶も。「18歳になったばっかりの時に、お父さんに『連れてって』って言ったのがきっかけ。血が騒いだんですかね。ボートレースが結構、人格形成に影響があって。生きていると一筋縄でいかないことってあるけど、レースが終わって状況を振り返るリプレーみたいな感じで自分の人生を見つめ直す、みたいな。俯瞰(ふかん)的に見られるようになったきっかけはボートにあるかもしれない」と感謝する。
今回のブレイクを契機に、ボートレース関係の仕事も増加。「トークショーや配信、連載コラムとかのお仕事をいただいて急展開です。地元の関西でトークショーがある時は父も絶対、見に来てくれますし、親孝行できたかな。先日、尼崎でトークショーした時は、ちょうど父の日だったので、尼崎のセンプルくんっていうキャラクターのぬいぐるみをあげたら、すごく喜んでくれました」。最終的な目標として「尼崎のG1・センプルカップのイメージキャラクターとしてポスターに載ることと、ボートレースのCMに出ること」の2つを掲げる。
芸能界の荒波に船出したばかりの福留。大化けの可能性を秘めた原石に「福留さん、肩書は何とお呼びすればいいですか」と尋ねると「タレントですかね。バラエティーもそうですし、演技とかもたまにさせていただいたりするので、一番オールマイティーにできる、いい肩書だなって思います。『駆け出しタレント』って書いておいてください」と笑みを見せた。唯一無二の個性を武器に、駆け出しどころか堂々の1着に躍り出る日が近づいている。
◆福留 光帆(ふくとめ・みつほ)
▼生まれと経歴 2003年10月22日、兵庫県出身。3姉妹の真ん中。19年にAKB48チーム8のオーディションに合格し、22年7月に卒業。「同期が活躍してるのを見るとうれしい。坂川陽香ちゃん、徳永羚海ちゃんとは今でも連絡取り合っています」
▼名コンビ 「NOBROCK TV」で共演したトンツカタン・森本晋太郎とはボートレースの営業でもトークショーを行うなど2人での仕事も増加。「私が何を言っても拾ってくださるし、悩んでることも聞いてくれる。家の屋根と断熱材とか段ボールに入っているプチプチみたいな人です」
▼気分屋 自己分析では感情の高低差が激しいタイプ。「適度な息抜きみたいなことがうまくできなくて。コップと同じで、あふれ出したらひたすら泣きます」
▼リフレッシュ アラームをかけずに眠ること、料理、猫カフェ。「最近はシチューやクリームパスタかチャプチェを作りました。猫は全然、自分に興味示してくれないところが最高です」
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