【阪神】岡田彰布監督、失敗繰り返さない野口恭佑を絶賛「最初から打てとは言えない。教訓ていうかね」一問一答

４回、中前に適時打を運ぶ野口（カメラ・渡辺　了文）

◆ＪＥＲＡセ・リーグ　阪神４―１ヤクルト（１０日・甲子園）

　阪神が首位の巨人と０・５ゲーム差の２位に浮上した。４月に２分けを挟んで７連勝して以来、今季２度目の４連勝。４戦連続で逆転勝ちに成功した。中盤に相手のミスを生かして得点。４回１死一塁で佐藤輝が二ゴロ。北村拓のファンブルもあって大山が二塁進塁に成功し、プロ初スタメンの野口が中前に同点打を放った。５回は１死三塁から奥川の暴投で決勝点。敵失が絡んでサヨナラ勝ちに成功した前の２試合に続き、相手のミスにつけこんだ。野口は６回１死一、三塁でも遊ゴロで走者をかえし、２打席連続の打点。先発の大竹は初回に村上の適時打で先取点を許したが、６回５安打１失点で６勝目を挙げた。以下は試合後の岡田彰布監督の一問一答。

（テレビ中継のインタビューで）

―プロ初スタメンの野口が２打点

「奥川に抑えられてて、ちょっと重苦しいところでね。最初のチャンスだしね。前の打席で三振してるので、その教訓ていうかね、うまく右の方に打ちましたよね」

―１軍の投手に対応している

「うーん。まあ、まだまだ経験していかないといけないんですけど。期待に応えるような、そういうバッティングしてくれていると思いますね」

―スタメンは迷いなく

「もう、昨日からね。同じような年だし、奥川は。明日奥川なら、野口いこういうことで」

―佐藤輝にもいい打球が増えてきた

「ああ、そうですね。これはもう、そういうヒットの積み重ねで、いいんじゃないんですか。（本塁打は）あんまり気にしないでね。そういう積み重ねがね、最終的にホームラン出ると思いますよ」

―大竹は６回１失点

「まだ余力を残していて、まだいく気でいたんだけど。後ろのピッチャーも投げてないし、明日もまた空くので、そこは代えたんですけど。初回に１点取られたんですけど、その後はうまく緩急を使って、持ち味を出して投げていましたね」

―最近は１点差ばかりだったが、３点差で勝利

「いやあ、久しぶりですよ。ゆっくり７、８、９回をベンチで見られたのがね」

―中継ぎにホールド、クローザーにセーブが

「そうですね。選手はそういうことをあまり気にしてないと思うけど、２人（ゲラと岩崎）も久しぶりやったんで。明日１日空くし、それから６連戦があるので、そこで踏ん張ってほしいですけどね」

―４連勝の勢いは

「すごい勝ちが続いたし、今日みたいな勝ちを続けることが大事かもわからないですね、やっぱりね」

―セ・リーグは大混戦

「こんなん、まだまだ７月ですからね。まだまだ、先ですね」

（囲み取材で）

―野口の起用がはまった。

「はまったというか、ちゃんとしたら打てるよ」

―前の打席で振らされたボール球のスライダーを見逃した後に適時打

「そうそうそうそう。そら、みんな初めての、ええピッチャーやし。なかなか２軍では対戦できないようなピッチャーと当たってるわけやから。最初からどんどん打てとは言えないし、キレのいいボールを空振りしたら、今度はそれを振らないように、そうしていけばええんよ」

―打点を挙げた遊ゴロも強く振れているからこそ、高く弾んだ

「そうよ、あれ差し込まれてショート正面ぐらいのゴロでゲッツーなってるかもわからんけど。やっぱり差し込まれてるけど、振り切れてるから、ああいう弾む打球いうたらおかしいけど、やっぱり、ボールもスピンかかってるから弾むんやろね。差し込まれて、あんな弾まんよ。振り切ってるから弾むと思うよ」

―野口の代走から右翼に入った島田も好プレーを

「普通やんか。回ったら、出たら代走からいくいうのは普通のことやし」

―課題の打線のつながりは「できた方やろ。４点も取ってんねやで」

―４試合連続の逆転勝ち

「まあ、１点は逆転っていうかなって思うけどな。先に点取られたらみんな逆転勝ちになるけど。本当やったら、初回１点取られても、ピッチャーは打線の援護を待つわけやから。その１点で逆転いうのもどうかなと思うけどな、普通はな」

―これまで、その１点が重かった

「いや、重かった。そら重かったよ、これまではなあ」

―少し変わってきたか

「まあそうやね。ヒットの割に点取れたもんね、今日は」

―相手のミスも生かし

「まあでも、それも野球やで。こっちもミスして点取られるんやからな」

―野口はまたチャンスが

「あるある、全然ある」

―次の中日戦も

「そんなん、まだ決めてないわ」