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【オリックス】逆転サヨナラで5連勝5割復帰 金足農の弟と同日勝利の右腕が9回3者凡退で2勝目

スポーツ報知 / 2024年7月11日 5時0分

サヨナラ打の頓宮(左)とともにお立ち台に上がった吉田(カメラ・谷口 健二)

◆パ・リーグ オリックス4×―3ソフトバンク(10日・京セラドーム大阪)

 オリックスが今季5度目のサヨナラ勝ちで、4月29日以来の勝率5割に復帰した。1点を追う9回に登板し、3者凡退と好リリーフした吉田輝星投手(23)が2勝目。正午過ぎには、弟の大輝(2年)がエースナンバーを背負う母校・金足農が秋田大会初戦を突破し、吉田兄弟の「同日勝利」が実現した。チームは7月に入り、無傷の5連勝。パ・リーグ王者に、いよいよエンジンがかかってきた。

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 吉田が格別の喜びを感じた。「自分の投球が勝ちにつながって、貢献できているのかな。すごくうれしく思います」。1点を追う9回にテンポ良く3人斬り。最速150キロも計測し、今季5度目のサヨナラ勝ちを呼び込んだ。チームは4月29日以来の勝率5割に復帰。「弟もいますし、すごく刺激になりました」と、自然と表情が崩れた。

 母校であり、弟の大輝がエースナンバーを背負う金足農が、秋田大会の初戦を突破。朝から気が気でなかった。午前に球場入りすると、京セラDの風呂場でネット観戦。隣に対戦相手で明桜OBの曽谷がいた。

 「負けた方がボウズな」と冗談を言い合い、応援に力が入った。大輝は10回を最後まで一人で投げ抜き、タイブレークの末に勝利。「勝ったぞ!」と連絡も受けた。「甲子園で野球を見たことがないので、マジで見たい。僕の夢を、ついでにかなえてほしい」と願いを込め、夜には自身が2勝目をマーク。本拠地では移籍後初勝利で、お立ち台から見る景色にも輝きがあった。

 プロ入りから5年間、日本ハムでプレー。昨年はわずか3登板に終わった。オフに黒木とのトレードが決まり、中嶋監督が真っ先に連絡をくれた。「もったいないぞ」と、潜在能力を評価してくれていた。同じ秋田出身。5月の秋田遠征では「何、差し入れする?」と、まるで友だちのような会話もあった。移籍1年目でリリーフとして再生過程。恩返しはまだ、これからだ。

 チームは7月に入り、無傷の5連勝。「頓宮の土がついた…。俺、ヘッドスライディングした?」と打のヒーローと同等に、なぜかユニホームの胸元が汚れた中嶋監督は「一個ずつ、本当に全部いきたいぐらいなんで」と、連勝継続へ欲張りになった。貯金生活から広げる4連覇の可能性。パ王者が、超本気の大反撃を始める。(長田 亨)

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