【高校野球】姫路西８回コールド初戦突破 プロ注目１４５キロ右腕１イニング３者連続三振 夢は「遊んで暮らすこと」

３者連続三振の快投を見せた姫路西・渡辺　照英（カメラ・南部　俊太）

◆第１０６回全国高校野球選手権兵庫大会　▽２回戦　姫路西７―０神戸高専＝８回コールド＝（１０日・姫路ウインク）

　１８７８年創立の進学校・姫路西が８回コールドで初戦を突破した。最速１４５キロ右腕の渡辺照英（３年）が、６回に登板して３者連続三振の快投を見せた。

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　毎年のように東大合格者を輩出する県立校の不思議系が、打者を圧倒した。６回から２番手で登板した姫路西・渡辺が１回を３者連続奪三振。先発で５回２安打無失点の最速１４２キロ右腕・佐野達哉（２年）を好救援し「まあ、こんなもんっす」と、クールに汗を拭った。「１番・遊撃」で先発し、打っても３安打１打点。７―０のコールド勝ちに導いた。

　プロも注目する最速１４５キロのポテンシャルがありながら、開幕前までは高校で野球をやめる予定だった。しかし「ここまでやってきたので、大学でも、もしかしたらやっているかも」と撤回を示唆。かと思えば、直後に「他の競技もやってみたい。（やりたいのは）アメフト、いや、サッカーとか」と吐露。そんな右腕の夢は「いい会社に入り、遊んで暮らすこと」。志望校は「そのためにも、無難に大阪大工学部かな」と、衝撃の理由で明かした。

　今夏は「いいところまで行きたい」と渡辺。背番号１が投打に加え、独自のキャラクターでもチームをけん引する。（南部　俊太）　

　◆渡辺　照英（わたなべ・しょうえい）２００６年６月９日、兵庫・姫路市生まれ。１８歳。白浜小１年で、ともに軟式の白浜イーグルスで野球を始め、４年から飾磨インパルスでプレー。姫路市立灘中では軟式野球部に所属。姫路西では１年夏に背番号１１でベンチ入り。１年秋から背番号１。変化球はカーブ、スライダー、スプリット。１７５センチ、７０キロ。右投右打。