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富士市立のトラックガールズ3人が表彰台狙う…小針陽葉狙うは2冠…静岡からいざ全国高校総体へ

スポーツ報知 / 2024年7月11日 6時47分

富士山の前でそろって表彰台を狙う富士市立の3人娘(左から篠原、小針、遠藤=カメラ・塩沢 武士)

 21日に全国高校総体が開幕する。今夏、スポーツの祭典・パリ五輪が注目されているが、国内では高校生が主役となる大会が主に、北九州で開催される。しずおか報知では「光るキミへ!」と題し、未来の五輪を目指すアスリートや注目校を紹介する。第1回は陸上で、女子短距離2冠を目指す小針陽葉と800メートルに出場する遠藤瑞季、100メートル障害の篠原柚葉(いずれも3年)の「富士市立3人娘」に注目。3人そろって表彰台を狙う。

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 日本期待の女子高生スプリンターが、最後の全国総体に挑む。鮮烈の全国高校デビューを果たしてから2年。小針が100&200メートルの2種目で優勝を目指す。1年時に短距離2種目で2位に入り、陸上界を沸かせた17歳が、短距離2冠に照準を合わせた。

 6月下旬に行われた“前哨戦”のU20日本選手権では2種目制覇。「全国優勝は1年秋(のJOCジュニア五輪U18大会)以来だったので、うれしかった」。100メートルで高1歴代2位の11秒65をたたき出して自身の「歴代ベストレース」と認める大会以来のタイトルを喜んだ。

 昨季はアクシデントに泣いた。県選手権で右太もも裏に違和感を覚えたのが、悪夢の始まりだった。初日の全国総体400メートルリレーで悪化。100メートルに強行出場したが、準決勝敗退。走り幅跳びと200メートルは欠場した。秋のU18では左足を負傷。2024年の年明けの県内合宿中にまた右足を痛めた。

 現在はけがをしないような新しいフォームづくりに取り組んでいる。「前傾姿勢になりすぎないように心がけています」。接地時に右足がわずかに外へ向く癖がけがの原因とみられるため、普段の歩行から修正中。西島多香子監督は「U20の時が8割から9割。(総体までに)『10』にするのは、時間が足りないかもしれないけど、間違いなくU20よりはよくなる」と太鼓判を押した。

 家族が力の源だ。6つ上の姉・涼葉さんと3つ上の兄・琉稀さんの背中を追いかけて始めた陸上。「小さいころの追いかけっこが私の原点」。社会人でも競技を続ける姉とは、富士市立で一緒に練習する機会もある。「気兼ねなく話せるからいい。2人でアドバイスしあってます」。故障時も支えてくれた家族のためにも、福岡で最高のレースを見せる。

(塩沢 武士)

 ◆小針 陽葉(こばり・あきは)2006年12月19日、沼津市生まれ。17歳。幼稚園の時、陸上を始めた。原中3年の時に、全国中学選手権の100メートルで2位。高2の5月に静岡国際陸上200メートルで日本高校歴代3位となる23秒52をマーク。163センチ。家族は両親と姉、兄、祖母。

 〇…女子100メートル障害で篠原がメダルを狙う。三島北上中3年では全中で3位に入ったが、高校では伸び悩んだ。1年では東海大会準決勝で敗退、昨年はけがで県大会を欠場。400メートルリレーで全国出場したが、気持ちは晴れなかった。一念発起して冬季は栄養管理士の指導のもと食事面から改善し、筋トレにも取り組んだ。「筋肉量が増えて走りにも効果が出ている」と、手応え。「13秒6台で表彰台入り」を目標に掲げた。

 〇…女子800メートルの東海女王・遠藤が表彰台を目標に掲げた。U20日本選手権の決勝では後方から追いかける展開で7位に終わった。「総体前に違うレースを経験できたのは良かった。本番では、もう少し前につけたい」。同種目にはサッカー日本代表・久保建英(レアル・ソシエダ)のいとこで、日本選手権で優勝した久保凛(東大阪大敬愛2年)が立ちはだかる。「ペースを乱されないように、しっかり、ついていきたい」と話した。

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