【高校野球】石川大会が開幕、東大に３人が合格した金沢大附は５年ぶりの勝利目指す

開会式で行進する金沢大附の選手たち

　全国高校野球選手権石川大会の開会式が１１日、石川県立野球場で行われ、参加４４チームが入場行進を行った。５年ぶりの夏勝利を目指す金沢大附は、部員２２人で堂々と行進。エースの高橋眞平主将（３年）は「開幕式を迎えて、ワクワクしています。初戦に勝てば、星稜と対戦する可能性もあるので、それもモチベーションにしながら１勝したい」と意気込んだ。

　今春には野球部員の３人が東大に合格。高橋主将は「野球を頑張っている姿を見ていた。本当に誇らしいです」と話す。県内屈指の進学校で、練習は週に４回のみ。下校時間は午後６時半で、練習時間は短い日で１時間半ほど。時間は限られている中、課題を洗い出して効率的に練習することを心がけてきた。練習後には塾に通う選手も多く、授業中、睡魔に襲われることもあるが「眠くなるときは、気合いで乗り切ります」と苦笑いする。

　初戦の相手は、昨夏の練習試合で引き分けた大聖寺実だ。「相手の情報を調べて対策している。心の底から野球を楽しみたい」と高橋主将。文武両道を実践しながら、笑顔で夏勝利を目指す。（中田　康博）