巨人獲得の２７歳新外国人が変幻自在布陣のカギ 阿部監督「反対方向に打てる」と好印象…起用ポジションは

巨人が獲得した新外国人のモンテス（ロイター）

　巨人は１１日、新外国人として前ロッキーズ３Ａアルバカーキのココ・モンテス内野手（２７）との契約合意を正式発表した。背番号は３９。二遊間を守れる強打の右打者で、阿部監督は遊撃、三塁などで使う構想を明かした。

　巨人入団が正式決定したモンテスは球団を通じ「伝統ある名門球団の一員になれることを大変光栄に思います。全力を尽くしてチームの勝利に貢献し、皆さんと最高の夢を分かち合えることを願っています」と活躍を誓った。

　二遊間をメインに内野をどこでも守れる万能型の強打の右打者。今季は米マイナー３Ａパシフィックコーストリーグで６４試合、打率トップの３割３分５厘、９本塁打、４７打点の好成績を残し、現地６月２５日に自由契約となっていた。

　米マイアミ出身。メジャーでは通算１８試合で打率１割８分４厘、１本塁打、３打点だが、マイナーでは昨年３Ａで打率３割１分７厘、２２本塁打、８９打点をマークし、同リーグで打率２割９分８厘、１８本塁打、９９打点だったヘルナンデス以上の好成績を残した。５月の途中入団で３番・中堅に定着し、救世主となったヘルナンデスとのコンビに期待がかかる。

　映像でチェックした阿部監督は「反対方向に打てる」と広角打法に好印象。守備については「三遊間のどっちかで。ファームの試合でショートとかサードをやらせてみて」と来日後に適性を見極める。「（米では）セカンドが一番多いみたいね。だから尚輝（吉川）を休ませる時はセカンドでも使おうかなと考えている」と二塁の可能性も示唆。ビザ取得に時間を要し、１軍合流時期については「オールスター明けかな。想定通り」との見通しを示した。

　打線は１番から丸、吉川、ヘルナンデス、岡本和、大城卓の上位打線が好調。モンテスが下位に入ればさらに厚みが増す。「ファンの皆さんのエネルギッシュな応援を間近で経験できること、また日本の素晴らしい文化や食に触れることも楽しみにしています。最高のシーズンを送りましょう」とモンテス。巨人のシーズン途中の外国人野手２人獲得は１５年のフランシスコ、カステヤーノス以来９年ぶり２度目。球団創設９０周年の優勝へ戦力が整った。

　◆ココ・モンテス（Ｃｏｃｏ　Ｍｏｎｔｅｓ）１９９６年１０月７日。米フロリダ州マイアミ出身。サウスフロリダ大を経て１８年ドラフト１５巡目指名でロッキーズと契約。２３年にメジャーデビューしてデビュー戦で本塁打を放つなど１８試合で打率１割８分４厘、１本塁打、３打点。マイナーでは通算８５本塁打。主に二塁、遊撃、三塁を守る。１８３センチ９０キロ。右投右打。