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坂本勇人が1軍に帰って来る 阿部監督が12日のDeNA戦での三塁スタメン起用明言…課題の内角打ち助言体現

スポーツ報知 / 2024年7月12日 5時0分

イースタン・リーグ戦に出場した坂本は、ベンチでにこやかな表情を見せた(カメラ・宮崎 亮太)

 打撃不振でファーム調整していた巨人・坂本勇人内野手(35)が、12日のDeNA戦(東京D)から1軍復帰することが11日、決まった。イースタン・オイシックス戦(G球場)に「2番・DH」で出場し、1打数無安打1四球。ファームでの3試合は安打こそなかったものの「頑張るしかない」と決意を口にし、阿部慎之助監督(45)は三塁で即スタメン起用することを明言した。

 坂本が東京Dに戻ってくる。12日のDeNA戦を翌日に控え、遠征先の広島から帰京した阿部監督は「勇人はサード」と1軍復帰と定位置での即スタメン起用を明言した。G球場で行われた実戦復帰3試合目のオイシックス戦を1打数無安打1四球で終えた背番号6は、2軍へ合流してから15日間のミニキャンプを締めくくることになり「上で結果を残せてそうやって(いい期間だったと)いえると思うので、頑張るだけです」と決意を示した。

 阿部監督の「最終課題」を消化する一戦だった。9、10日のイースタン2試合では計5打数無安打。坂本の打撃映像を確認した指揮官は「内角の甘めに目付けしてるんだけど、外角のボールまで振っちゃう。ズレが生じてるんじゃないか」と判断。二岡ヘッドを通じて「外の球で見逃し三振していいから、自分で引っ張れるところを待つ練習してみたら」と伝えられていた。

 坂本は初回、フルカウントから外角の直球を見極めて四球、3回は2球目の内角138キロ直球を三遊間へはじき返した。相手の好捕もあって遊ゴロとなったが、2打席で計3球の外角球にはバットを出さず。状態については「ヒットが出てないから何ともいえないですけど」と言葉を濁したものの“最終テスト”で指揮官の助言を体現した。

 復帰戦には強く、昨季は右太もも裏肉離れから復帰した7月28日の中日戦(東京D)で4打数3安打、体調不良から復帰した9月7日・ヤクルト戦(神宮)でも4打数2安打。シーズン中の修正能力は折り紙つきなだけに、今回もいきなりの快音に期待がかかる。ファームの実戦3試合で守備に就く機会はなかったものの、試合前練習では三塁で脇谷2軍内野守備兼走塁コーチのノックを受けて軽快な動きを披露。守備でも着々と準備を進めてきた。

 5連勝で首位に立つチームは、12日から0差2位のDeNA、0・5差の3位阪神と上位対決6連戦を迎える。広島まで上位4チームが1ゲーム差にひしめく大混戦で、巨人にとっては4年ぶりのV奪還へ前半戦のヤマ場だ。「やれることを全部やります」と炎天下のG球場で黙々と汗を流してきた百戦錬磨の男が、混セを抜け出す原動力になる。(内田 拓希)

 ◆ファーム合流後の坂本

 ▽6月27日 故障と体調不良を除けば07年以来、17年ぶりに2軍に合流。

 ▽29日 高橋由伸氏と対面。G球場の室内で「ワンバン打ち」を伝授された。

 ▽30日 阿部監督を通じてミスター赤ヘルこと山本浩二氏の「こんだけやったんだってことをつくって戻ってきたらいい」と伝言を受け取る。

 ▽7月2日 G球場で原辰徳前監督と対面。

 ▽7日 初の屋外ノック。実戦出場への意欲を示す。

 ▽9日 イースタン・オイシックス戦(G球場)で17日ぶりに実戦復帰。

 〇…桑田2軍監督が1軍に復帰する坂本へエールを送った。11日のオイシックス戦で2打席目を終えた坂本とベンチで握手を交わし「未来に向けて野球を楽しんでもらいたいっていう話をしました」と明かした。ファーム合流直後にはG球場で話し合い、動作解析ができる研究室の活用などを提案。「今の自分を見つめ直すことができたのでは。2軍でやってきたことを基に、いい方向に進んでくれることを願っている」と背中を押した。

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