【高校野球】雪谷、７年ぶりの全校応援 約１０００人がスタンドを真っ赤に染めるもあと一歩届かず初戦敗退

全校応援で選手を盛り上げた雪谷（カメラ・越川　亘）

◆第１０６回全国高校野球選手権　東東京大会▽２回戦　二松学舎大付５ｘー４雪谷＝延長１１回タイブレーク＝（１１日・神宮球場）

　都立の星・雪谷は二松学舎大付に延長タイブレークの末で敗れ、初戦突破はならなかった。

　一塁側のスタンドは真っ赤に染まった。雪谷は７年ぶりの全校応援を敢行。本来授業日ではあるが、学校全体をあげて「母校を応援しよう」と、学校側の許可を得て約８００人の生徒と保護者、計１０００人近くが神宮に集結。所属するクラブＴシャツや赤色の私服など、それぞれが持つ赤の服を着て、赤いメガホンを持ち、スタンドからはナインの一挙手一投足に大歓声が上がった。応援の指揮を執ったのは野球部所属の宝田煌（こう、３年）選手。一致団結した応援を披露し、最後の最後までナインを鼓舞し続けた。

　戦う選手たちにもその思いはしっかり届いていた。戝津佑頼主将（ゆら、３年）は「試合が近づくにつれて励みになったし、野球部の力になった」と最後まで声援を送り続けてくれた応援団に感謝していた。