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【高校野球】竹台3年生の最初で最後の夏が終わる 石井敬太主将「最後までみんなでやりたかった」

スポーツ報知 / 2024年7月11日 23時15分

試合終了後相手にあいさつする竹台・石井敬太主将(カメラ・大中 彩未)

◆第106回全国高校野球選手権 東東京大会▽2回戦 実践学園14ー0竹台=5回コールド=(11日・神宮球場)

 初出場の竹台は、実践学園相手に5回コールド負け。初出場初勝利とはならなかった。

 「最後までみんなでやりたかった」。試合後、石井敬太主将(3年)の涙は止まらなかった。3番・サードとして先発出場。だが、3回裏、相手打者が放ったが三ゴロがイレギュラーして右のこめかみを直撃。「何が起こったかわからなかった」と頭が真っ白になってその場でうずくまり、担架で運ばれた。ベンチ裏では「(もう一度)やる気だった」が、頭部直撃ということもあり大事を取ってそのまま無念の途中交代となった。藤原将貴監督(30)も「最後までグラウンドに立たせてあげたかった」と涙する、苦渋の決断だった。

 それでも4回裏の途中にベンチに戻ると、「泣いていてもしょうがない」と切り替え、「神宮で出来ることはない。楽しくやっていこう」と最後まで全力で声を出し続けた。藤原監督も「感動した」と思わず顔をゆがませる、頼もしい主将の姿がそこにはあった。

 竹台野球部は昨年6月に同好会として発足し、同12月に「部」に昇格。今年度から東京都高校野球連盟へ加盟し、今夏初出場を果たした。ユニホームもこの日初お披露目。読み方は「たけのだい」高校だが、通称としてなじみのある「TAKEDAI(たけだい)」と胸元に入れた。野球部に専用グラウンドはなく、校舎の通路で練習する日もあった。

 様々な苦難を乗り越え、3年生3人にとって最初で最後の夏を1年生9人とマネジャー2人を加えた14人で戦い抜いた。「単独で出るのが夢だった。1年間楽しかった。この3人で出来て良かった」と石井主将が最後に見せた笑顔は達成感に満ちあふれていた。

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