Ｊ１札幌 天皇杯２得点の田中克幸「リーグ戦でも勝利につなげられるように」…１３日ホーム神戸戦

裸足でクールダウンする札幌・田中克（左）

　Ｊ１北海道コンサドーレ札幌ＭＦ田中克幸（２２）が、プロ初ゴールの勢いを、リーグ戦での９戦ぶり白星につなげる。札幌は１１日、ホーム・神戸戦（１３日）に向けて、宮の沢で調整した。田中克はＪ２山形との天皇杯３回戦（１０日）で前半６分に直接ＦＫで先制点を挙げるなど、２得点で６―３の快勝に貢献。「やっと結果を出せたので。これを継続しつつ、リーグ戦でも勝利につなげられるようにやれれば」と“連勝”を狙いに定めた。

　カテゴリーこそ違うが今季最多の６得点。クラブワーストの５試合連続無得点中という状況を変えるきっかけにしたい。「リーグ戦ではなかったような３人目の関わり方や、抜け出し方というのはできていた。そういった連係が生まれれば、よりチャンスは増えてくる」。複数人がボールに関わってのゴールこそが本来の札幌のスタイル。その口火を切った田中克の言葉を再び体現し、神戸戦でも歓喜を味わう。（砂田　秀人）

　〇…右ヒラメ筋肉離れで戦列を離れていたＭＦ宮沢裕樹（３５）が１１日、宮の沢で紅白戦に加わった。５月２３日の負傷後、再発もあり復帰が遅れたが「足の状態は問題ない」と復調を強調。２０日のアウェー・浦和戦で、９戦ぶり出場を目指していく。ここからは別メニューでなく、仲間と同じ練習を消化できる。「ピッチ内から雰囲気を変えていくのは経験のある自分の役割」。最下位からの脱出へ、先頭に立って引っ張っていく。